機械加工と電子技術を融合し、新たな医療機器づくりを

ByMedtec Japan編集部

1月27日、ベアリングなどの精密機械加工・電子機器製造のミネベア株式会社と、半導体や光デバイス、電子部品製造のミツミ電機株式会社の経営統合が行われ、新たにミネベアミツミ株式会社が誕生した。ミネベアの機械加工品製造本部、電子機器製造本部に、ミツミ電機の事業がミツミ事業本部として加わる。

従来のミネベアでは超小型ボールベアリングを代表とする機械加工技術を強みとしており、また照明やセンサ、IoT機器などの電子機器、産業機器向けの精密モーター、ファンモーター、アクチュエータなどを製造している。複数の海外拠点による大量生産とそれを可能にする生産技術を最大の強みとする。ミツミ電機は高周波部品、通信モジュール、半導体、センサ、スマートフォン用アクチュエータ、カメラモジュール、各種機構部品、電源、コイル・スイッチ・コネクタ部品を製造し、顧客の細かなニーズに対応する技術力を強みとしている。

今回の経営統合は製品分野に重複が少なく製造と技術という互いの強みを生かして事業展開を補完できることが決め手の1つとなった。

従来のミネベアのベアリングやモーターはこれまで超高精度、高信頼性が求められる歯科用ハンドピースや様々な医療機器の機構部分に使用されている。低侵襲の手術が求められるトレンドでは、超小型ベアリングが内視鏡やカテーテルの部品として応用される可能性もあるのではと考えられる。非磁性や耐薬品性に対応するオールセラミックのベアリングも用意している。

また、ベアリングやモーターを組み合わせた複合製品として医療機器の受託製造を海外拠点で行っている。近年ではタイに加え、カンボジアでの生産規模を増やしている。

左:外径1.5mmの世界最小ボールベアリングと米粒、右:Φ3.4mm、Φ6mm ステッピングモーター

ミツミ電機の事業で医療機器分野の応用としては、MEMS技術を生かした製品があげられる。同社のポンプモーターや、デジタル補正回路を組み込んだ半導体式ゲージ圧センサといった技術は多くの高精度デジタル血圧計で採用されている。また、MEMS技術を生かした製品もあげられ、視覚補助装置には、同社のMEMS技術を用いたレーザディスプレイ(開発中)が採用されている。その他、電力線を活用して有線で高速通信(HDPLC)が可能なアダプタやモジュールを製品化しており、病院や施設向けの展開を検討している。

左 :補正回路内蔵ゲージ圧センサ、右:独自構造のポンプモータ

ミネベアミツミはコーポレートスローガンを“Passion to Create Value through Difference”とした。従来のミネベアとミツミ電機の強みを融合し医療分野でも「違い」で新たな価値を提案すべく、Medtec Japanでシーズ展示とニーズ探索に取り組む。

■ Medtec Japan 2017 ブース番号:4110

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