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被検者の特性によるばらつきを抑える新技術を搭載した3テスラMRI装置

被検者の特性によるばらつきを抑える新技術を搭載した3テスラMRI装置

11月27日、シーメンスヘルスケア株式会社は、新型オープンボア3T(テスラ)MRI装置「MAGNETOM Vida(マグネトム ヴィーダ)」(右写真)の国内販売を開始したと発表した。

ByMedtec Japan編集部

MAGNETOM Vidaは新しい技術コンセプトであるBioMatrix Technology(バイオマトリックス テクノロジー)を搭載した新しい3T MRI装置。

これまでのMRI検査では、高齢者の検査における呼吸コントロールの難しさや静止困難な被検者に対するモーションアーチファクト抑制、体型により影響が出やすい脂肪抑制の制御といった課題があり、理想とする画像を提供するには限界があった。シーメンスはこれらの課題を解決すべく、新しい技術コンセプトBioMatrix Technologyを開発し、被検者の特性によるばらつきを抑えた再現性の高いハイクオリティな画像の提供を可能にした。

近年、先進諸国では医療費の高騰が問題になっており、遺伝子情報や診療情報等のデータを活用して個々の患者をグループ化し、最適な予防、正確な診断および治療成果向上を目的とする「プレシジョン・メディシン」が注目されている。シーメンスは本機器により、治療成果向上のための正確な診断を支援し、プレシジョン・メディシンの発展に貢献することを目指すという。

MAGNETOM Vidaの特長

・BioMatrix Technologyによりハイクオリティな画像を提供

BioMatrix TechnologyはMAGNETOM Vidaで初めて搭載された全く新しい技術コンセプトで、年齢、体型、症状など被検者の特性によらず、再現性の高いハイクオリティな画像を安定的に提供する。

1. BioMatrix Sensors(バイオマトリックス センサー)

これまで必要だった呼吸ベルトや呼吸センサーのセッティング、ナビゲーターエコーの設定などの作業は必要ない。被検者は寝台に寝るだけで、装置が必要な呼吸情報を瞬時に認識し、ガントリ付属のタッチパネルに表示する。

 

 

 

 

2. BioMatrix Coilshim(バイオマトリックス コイルシム)

コイルに内蔵されたハードウエアユニットにより、複雑な形状のため安定した脂肪抑制が難しい頭頸部検査においても、より良い脂肪抑制効果を安定して実現し、再現性の高いハイクオリティな画像を提供する。

 

 

3. BioMatrix Select&Go(バイオマトリックス セレクト&ゴー)

MRI装置のガントリに搭載されているタッチパネルで検査に必要な情報を簡単に確認・選択することができるため、従来よりも被検者のそばで行う操作が増え、安心感のある検査につながる。また、そのまま検査に移行できるため、臨床および研究利用のいずれにおいてもワークフローの更なる高速化を実現できる。

・新設計のマグネットとグラジエントシステムを搭載

シーメンスは、マグネット、グラジエントシステム(傾斜磁場システム)、RFシステムといったMRI装置のメインユニットの開発から設計、製造までを自社で行える世界的にも数少ないプロバイダーであり、常にハードウエア・ソフトウエアの両面から製品開発を行ってきた。

MAGNETOM Vidaは、既存のハードウエアを流用することなく新設計のマグネットとグラジエントシステムを搭載した、全く新しい3TオープンボアシステムMRI装置だ。

・高度な画像解析で複雑な検査や研究に対応

操作コンソールのDual Monitor化および最新ソフトウエアバージョンsyngo XA10を標準装備。syngo XA10に搭載されたGO Technologyは検査準備からスキャン、後処理といった一連の作業をトータルにサポートするため、オペレーターの作業負担が軽減され、高度な画像解析や検査に必要な操作に注力することができる。

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