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ソルベイ、脊椎インプラント用複合材にPEEKを提供(海外情報)

ソルベイ、脊椎インプラント用複合材にPEEKを提供(海外情報)

11月10日、特殊ポリマーの世界的サプライヤーであるソルベイは、医療機器メーカーの米DiFusion Technologies社が、脊椎インプラント用のZFUZE骨伝導性PEEK複合材のベースポリマーとして、Zeniva(r) ZA-500ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を採用したと発表した。

ByMedtec Japan編集部

DiFusion社による最新の試験では、この新しい複合材により、骨インプラント表面全体で広範囲にわたる新たな骨形成が見られた。この結果は、このほど米国オーランドで開催された北米脊椎外科学会(NASS 2017)で発表された。

PEEKは、弾性が骨に類似し、またその放射線透過性によってX線による可視化も容易であることから、脊椎インプラントにおいてチタニウムの代替になり得る。またPEEKは不活性であり、人体組織との反応を引き起こさない。この特性が生体適合性を示す一方、PEEKそのものが骨の成長を促進することもない。DiFusion社は、マイナスに電荷を帯びたゼオライトをソルベイのZeniva(r)PEEKにコンパウンドすることで、この問題を解決した。

「それはペニシリンの発見のような瞬間でした。」と、DiFusion社のCEO、Derrick Johns氏はリリースで述べている。「我々はコンパウンドする前にまず、ゼオライトの粒子に銀を混ぜることから抗菌性樹脂を作り出しました。しかし、ゼオライトから銀カチオンを取り出すと、PEEKがマイナス電荷を帯びることがわかりました。骨芽細胞は、チタニウムよりはるかに高いマイナス電荷を帯びたこの表面に親和性を示し、加えて、我々はPEEK特有の可視化性、弾性、強度という利点も活かすことに成功したのです」。

ソルベイは、材料に関する専門知識と、医療機器に対する技術的および規制上のサポートを提供しながら、DiFusion社における特許取得済みのZFUZE複合材の開発に初期段階から関わってきた。DiFusion社が特に関心を持ったのが、Zeniva(r) ZA-500 PEEKだ。それはPEEKが流動性に優れているため、コンパウンディング性、骨伝導性インプラントの射出成形性のいずれにおいても扱いやすさを呈するためだという。

「DiFusion社のZFUZE骨伝導性複合材の革新的技術が成功するためには、材料に関するソルベイの専門知識と、オープンなイノベーションビジネスモデルが有益だったようです」と、ソルベイのSpecialty Polymers Business Unitでglobal business manager for HealthcareのJeff Hrivnak氏は述べている。「お客様のプロジェクトに対する独自の協働的なアプローチによって、ソルベイは競合するPEEKサプライヤーとの差別化を図っています。そしてDiFusion社と互いの能力とリソースを集結させることで、この厳しい課題を解決に導きました」。

DiFusion社のZFUZE複合技術は、米FDAの510(k)の承認プロセスの最終段階にあるという。この骨伝導性PEEK複合材は来年の早い段階で、米国市場に投入される見込みだ。

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