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インテュイティブサージカルの新たな胸部外科用ロボット(海外情報)

インテュイティブサージカルの新たな胸部外科用ロボット(海外情報)

インテュイティブサージカルのフレキシブル・ロボティクスにより肺組織の採取が安全に行えることが最初の臨床研究で明らかになった。

By:Kristopher Sturgis(オリジナルの英文記事はこちら

インテュイティブサージカルのフレキシブル・ロボティクス・プラットフォームの安全性と性能を検証する最初の臨床研究の結果が11月の米国胸部疾患学会で発表された。このプラットフォームが肺組織を採取するのに安全で実用的なアプローチであることが示された。

この臨床研究はオーストラリアのRoyal Brisbane and Woman病院で行われ、手術システムの安全性と実現性を検証するために30名の患者に対して使用された。

新しいシステムは、口のような身体の自然な開口部を通じて、身体の深い部位にアクセスするよう設計されたカテーテルを用いたシステムである。この臨床研究では早期肺癌の診断のため肺組織を採取する目的で使用された。

臨床研究では、人の手では届かない肺内の直径2cm未満の結節を標的とした。30例中29例で、事前に計画された標的部位にアクセスできただけでなく、肺癌の評価のために適切な組織が採取できた。全例で副作用なく採取が行われ、機器に関連する有害事象の報告はなかった。

本研究では、このロボット支援プラットフォームにより狭い曲がり半径に対応するように設計された柔軟性のある生検針を用いて、医師はこれまでアクセスできなかった部位まで到達できることが示された。また、この生検針は角度のついた状態でもよく機能し、副作用を起こさず目標部位まで到達できることが示された。全例において、気胸や過度の出血といった事象は観察されなかった。

研究に参加した医師は、このロボット支援技術により、これまで到達不可能だった肺の辺縁部位に到達できるようになっただけでなく、非常に早期段階で異常を検知する機会を得られるようになると報告している。インテュイティブサージカルは、このような早期診断により早期治療と治療効果の改善の可能性が開かれると述べている。

手術ロボット分野でさまざまな新技術が登場し競争が激しくなってきているが、インテュイティブサージカルCEOのGary Guthart氏は競合相手に対して同社の経験がまさると自負している。

同社では、今回発表の技術はまだ開発中でありFDAの510(k)認可を求め米国での販売を目指すとしている。安全性と有効性を検証するためのさらなる臨床研究を行い、複雑な手術をより安全に、より非侵襲に、患者にとっても医師にとってもより容易なものにするための努力を続ける。

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