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8K映像の内視鏡外科手術が可能に

8K映像の内視鏡外科手術が可能に

8K技術を様々な分野に展開するシャープはCEATEC Japan 2017(10/3~6@幕張メッセ)で、同社の70型8K映像モニターと、カイロス株式会社(本社:千代田区)が開発した8K硬性内視鏡システム(右写真)の組み合わせを展示した。

ByMedtec Japan編集部

8K内視鏡カメラで見る視力はハイビジョンを視力1.07とした場合に4.27に相当。腹腔鏡手術などで用いる細い針や糸がくっきり見える。これまでの内視鏡カメラでは見にくかった血管や神経が見やすくなり、より安全で効率的な手術ができる。顕微鏡手術や小切開手術への応用、細胞レベルの観察により術中病理診断も可能だという。

外科医でもあるカイロス代表取締役会長の千葉敏雄氏は2002年頃からNHKとともに8K硬性内視鏡システムの開発をはじめ、2013年一般社団法人メディカル・イメージング・コンソーシアム(関連記事)を設立、その後2016年にカイロスを創業し開発を続けてきた。開発期間を通じてカメラの小型化・軽量化に取り組み、今回発表された製品では370gを実現した。高解像度のセンサや小型の空冷システムといった新技術の寄与が大きかったという。

ブースでは本システムを使用して行われた胆のう摘出手術、子宮全摘手術を8Kモニターに表示した。自然に解像度が上がっている(2Kに比べると16倍)ため現状の3D画像より疲れにくい、見やすいという意見も医師からあったという。また冠動脈バイパス術を記録した映像も表示。熟練医の手技を詳細に伝える教育用途に使える。

8K技術は内視鏡外科手術はもちろん(関連記事)、今後3D化や人工知能との融合によるAI診断、眼科や脳外科手術用の顕微鏡などにも応用されると考えられる。さらには遠隔診断・治療への応用も期待される。

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