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臨床、オペレーション、コスト面でのベネフィットをもたらす臨床検査・分析装置

臨床、オペレーション、コスト面でのベネフィットをもたらす臨床検査・分析装置

シーメンスは患者ケアの質を高めるだけでなく、医療機関でのワークフロー改善による生産性の向上や財務面でも貢献できるソリューションを提供している。このようなテーマで開発している臨床検査・分析装置を「JACLaS EXPO 2017 臨床検査機器・試薬・システム展示会」(9月21日~23日@パシフィコ横浜)で展示した。

ByMedtec Japan編集部

中央検査室向けには新ブランド「Atellica(アテリカ)」を立ち上げ、Control(運用の制御)、Simplicity(運用の簡素化)、Better Outcome(よりよい成果)の3つを訴求する。

免疫・生化学統合自動分析装置「Atellica Solution(アテリカ ソリューション)」(右写真)はサンプルハンドラー、生化学分析装置、免疫分析装置を連結したソリューション。各装置の組み合わせで10台まで連結可能だ。

150を超える幅広い測定項目に対応し、測定環境(温度・湿度)を一定に保ち、高品質で安定的な検査結果を提供する。リニアモーターカーと同じ原理の磁気搬送を用いることで高速検体搬送(ベルトコンベアの約10倍)を実現。検体処理数は500検体/時間、生化学検査は1,800テスト/時間、免疫検査は最大440テスト/時間と、かかる時間が予測可能になっている。ハンドラーには冷蔵庫が付属しており、自動で品質管理、キャリブレーションを行う。2018年半ばにAtellica IM(免疫分析装置)とSH(サンプル・ハンドラー)を販売開始予定、2018年後半~2019年前半にAtellica CH(生化学分析装置)販売開始予定だ。

尿定性検査装置「CLINITEK Novus」(既発売)と新たな尿沈渣装置「Atellica UAS800」を組み合わせた尿化学・尿沈渣統合型自動分析システム「Atellica 1500」(左写真)は尿定性検査と尿中有形成分の測定を完全自動化する。検体を入れると、攪拌、キュベットへの注入、遠心分離を行い撮影を行う。肝となるのが自動フォーカス機能で、尿沈渣成分の観察に最適化した画像を15枚取得できる。クリアな画像でわかりやすい有形成分(細胞)は自動判定しラベリングと計数を行う。高速処理で106検体/時間を実現。これまで尿沈渣検査をスキャッタグラムで表示する装置はあったが、クリアな画像を自動で取得できる点がこれまでにない最大の特長だ。メンテナンス性にもすぐれており、毎日の点検は5分、内部清掃や消耗品などの定期メンテナンスは毎月15分程度で可能。国内の施設で評価検討を行っており2018年前半の販売開始を予定している。

全自動フル検体処理・搬送システムの「アプティオ オートメーション」は、検査工程(採血後の搬送ライン投入から前処理、測定、後処理、検体保存、廃棄まで)をフルオートメーション化した。ベルトラインをベースにしており、様々な測定機器と接続可能で検査の種類、検査室の広さなどに合わせて自由に組み合わせできる。

各装置や試薬に加え、工程の管理を集約して行えるソフトウェア「プロセス・マネージャー」も提供しており、ベルトラインなどの物理設備、検査装置、ソフトウェアという3つの面から効率的な検査室運用をサポートする。これまで検査室を自動化する製品は搬送システムメーカーが提供していたが、シーメンスが他の機器メーカーに先駆けて参入し競争が生まれている。同製品は海外で既に350施設で導入されており、国内では1施設で導入、1施設で導入準備が行われており、今後の拡大を目指している。

病院で使用されるメーカーも異なる複数のPOC検査装置を一元管理できるのが、オープンデータマネジメントソリューションである「POCcelerator(ポクセレレーター)」(右写真)だ。40社、160機種以上の装置からデータを集め、院内の情報システム(病院情報システム/臨床検査情報システム)に連結する。これにより通信ネットワークの集約化によるコスト削減、ワークフローの改善に貢献する。試薬管理やキャリブレーションなどの精度管理も一元して行い、信頼性を担保できる。これまで同社では自社の検査・分析装置を接続する仕組みは提供してきたが、他社製品を含めて一元管理できるソリューションは国内で初となる。2017年10月1日に販売開始する。

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