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iPS細胞の培養作業を省力化する三次元回転浮遊培養装置を発売

iPS細胞の培養作業を省力化する三次元回転浮遊培養装置を発売

9月5日、株式会社島津製作所は、株式会社ジェイテックコーポレーションの三次元回転浮遊培養装置「CELLFLOAT®」システムの販売を開始すると発表した。

ByMedtec Japan編集部

大学や研究機関で行われているiPS/ES細胞の未分化維持培養工程は、作業者にとって休日にも研究室で培地交換したり、手間のかかる継代作業(新しい培地に細胞の一部を移して増殖させること)に追われたりと大きな負担になっている。「CELLFLOAT®」システムは、回転浮遊培養装置「CellPet® 3D-iPS®」と細胞小片化装置「CellPet®FT」で構成されている。CellPet® 3D-iPS®は、培養器としてシリンジ型で密閉された容器を回転させることで、3~4日間培地交換不要となる、細胞塊による浮遊培養を実現し、研究者・作業者を日常の培地交換作業から解放する。一方でCellPet® FTは細胞塊を2つの培養器間に設置されたメッシュに通すことで、短時間で物理的に小片化、簡便な継代作業を実現する。「CELLFLOAT®」システムは、iPS細胞の継代および未分化維持培養工程の省力化に貢献する。

左:回転浮遊培養装置「CellPet® 3D-iPS®」 右:細胞小片化装置「CellPet® FT」

● 製品の特長

1. 培地交換を不要に
iPS/ES細胞の未分化維持培養で毎日もしくは2日ごとに必須となる培地交換作業が不要となり、細胞塊の形成が可能となる。

2. メッシュを用いた簡便な継代作業
未分化維持培養で形成された細胞塊をメッシュに通すことで、小片化する。小片化された細胞塊の懸濁液濃度を調整した後、新たな培養器に分取するだけで継代操作は完了となる。

3. 分化培養に必要な胚様体の形成を容易に
「CELLFLOAT®」システムで作られたiPS細胞の細胞塊は、培地を適切に変えることで胚様体形成を促進する。この胚様体から三胚葉に分化した、分化細胞が得られる点も確認済みだ。

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