ボストン・サイエンティフィック、パーキンソン病の治療に用いるDBS装置・リードを新発売

ByMedtec Japan編集部ボストンサイエンティフィック Vercise

7月29日、ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社はパーキンソン病の治療に用いる植込み型脳深部刺激(DBS)装置Vercise(TM) PCおよびVercise Cartesia(TM) ディレクショナルリードを新発売した。

本製品は、日本初の多指向性刺激(水平方向と垂直方向両方の刺激)を実現するディレクショナルリードと同社独自の刺激技術であるMICCテクノロジーにより、刺激による副作用の併発を避け症状に応じたDBS治療をサポートするという。

パーキンソン病は進行性の神経変性疾患で、日本の患者数は163,000人と推計されている。振戦、筋固縮、動作緩慢および姿勢反射障害などの運動障害が特徴。初期治療には薬物療法が行われるが、症状が進行すると薬物療法による症状のコントロールが難しくなり、症状を軽減するために、電気信号を用いて脳の特定部位を刺激する脳深部刺激(DBS)と呼ばれる外科的治療が行われる。DBSは電気パルスを発生させる植込み型パルス発生装置とパルスを脳に伝えるリードで構成される。

本製品は16個の独立した電流供給源を持ち、複数の独立した電源から電流を供給。各電極の電流量を明確にコントロールすることが可能で、指向性を持ったディレクショナルリードシステムと組み合わせることで、適切な箇所を適切な強さで刺激し、不要な部分(副作用が生じる)への刺激を回避することを可能にしている。そのため、副作用の併発を避け、患者様の症状に応じた刺激の調節が可能だ。また、電源には、非充電式電池を採用している。

同社が7月29日に開催した講演会で、順天堂大学医学部運動障害疾患病態研究・治療講座 先任准教授の梅村淳氏は本製品について、「DBSの刺激調整は繊細で、患者さんごとに副作用を避けながら適切な刺激効果が得られるように設定する必要がある。Vercise(TM) PCおよびVercise Cartesia(TM) ディレクショナルリードでは、分割された電極リードとMICCテクノロジーにより、リードに対して水平方向への電流の広がりをより精密にコントロールすることが可能になった。その結果、たとえば電極の留置位置が錐体路に近く、通常の電極では刺激の増強により構語障害や四肢のつっぱりなどの副作用が出やすいような場合でも、この装置を用いれば錐体路方向には刺激を波及させないようにして必要な部分のみの十分な刺激が可能となる。今後のDBS治療において主流になるであろう」との評価を示した。

● Vercise(TM) PCおよびVercise Cartesia(TM)の特徴

  • 16個の独立した電流供給源を持つ定電流システム。患者に合わせた刺激の調整が可能
  • 適切な箇所を適切な強さで刺激することができる
  • 症状に応じた刺激調整をサポートすることが可能
  • 副作用の併発を避け、適切な刺激効果を得られるように調整することが可能

販売名:バーサイス PC DBSシステム
医療機器承認番号:22800BZX00136000
販売名:DBS用リード
医療機器承認番号:22700BZX00284000

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