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医療機器分野で活況続くM&A

医療機器分野で活況続くM&A

医療機器分野では第2四半期を通じて活発なM&Aがみられ、ヘルスケア産業全体でもっとも高い取引金額を記録した。このような状況は続くのだろうか?

US company deal

By:Marie Thibault(オリジナルの英文記事はこちら

第2四半期を通じて医療機器部門でのM&A金額は、他のヘルスケア産業のどの部門より高かった。PwC’s Health Research Instituteの報告書“Global Pharma & Life Sciences Deals Insights Q2 2017”によると、この結果には2件の大きな買収が関わっているが、今後もこのような傾向は続くだろうという。

今四半期の医療機器部門のM&A金額は374億ドルで、それに続くのはヘルスケアサービス部門の276億ドルだった。医療機器部門の大きな動きとしては、4月に行われた257億ドルのベクトン・ディッキンソンによるC.R. Bardの買収、61億ドルのカーディナル・ヘルスによるメドトロニックの一部事業の買収があげられる。ベクトン・ディッキンソンの買収だけでヘルスケア産業全体のM&A総額の約3分の1を占める。

3番目に高額なM&Aは6月末に21億ドルで行われたフィリップスによるSpectranetics Corporationの買収である。上述の報告書によると、医療機器部門では18件のM&Aが行われ、医薬品部門ではより多い29件のM&Aが行われたが総額は107億ドルだった。

「今期は医療機器業界の統合傾向が続き、この追い風の裏で未公開株式投資のような活発な動きがあります」とPwCのUS Pharma and Life Sciences Deals LeaderであるGlenn Hunzinger氏は報告書で述べている。

同氏によると今後は他のヘルスケア部門でもM&Aが活発化するだろうという。「今期中は大規模な製薬企業、バイオ技術企業の動きはなかったのですが、近い将来、これら企業動きは活発化するだろうと考えられます」。

PwCの専門家らは医療機器業界では好調なM&Aの動きが続くと予測している。報告書によると、医療機器企業は自社のポートフォリオを拡大しようとしており、最も高成長の分野に集中し成長が見込めない部門を切り離そうとしている。

「税制や価格設定、医薬品の改革といった不確定性にもかかわらず、ヘルスケア産業には継続的なM&Aの動きが見込まれます」とHunzinger氏は述べる。「利用できる資金があり、企業は成長アジェンダの精査に直面しています」。

この報告書は、最近の医療機器企業の経営層のコメントや実際の取引と共鳴しているようにも見える。Masimo社CEOのJoe Kiani氏は最近Qmedに、同社とまったく関連がない「巨大市場でのチャンス」に魅力を感じていると語っている。さらに、8月7日にはフレゼニウスメディカルケアは、家庭での透析システムのメーカーであるNxStage Medical社を約20億ドルで買収すると発表した。

「多くの企業が傍観者であり続けることはできなくなっています。予想される動きによって、この業界内でさらに新たな動きが引き起こされるでしょう」とHunzinger氏は結論づけている。

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