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IoMT学会、「Meditechビジネスコンテスト」を開催

IoMT学会、「Meditechビジネスコンテスト」を開催

ByMedtec Japan編集部

熱気あふれる発表風景

医療分野に特化したIoTの研究を推進しているIoMT学会は6月10日(土)、同分野に関係する新たな製品やソリューションを発表・表彰する「Meditechビジネスコンテスト」を御茶ノ水のデジタルハリウッド大学院で開催した。エグゼクティブスポンサーとしてソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社を迎え、有望なアイディアをもった企業・団体が全国から集まり発表を行った

オープニングの基調講演ではAIによる画像解析支援プログラムを開発している株式会社エルピクセルの創業者・CEOの島原佑基氏が登壇。自らの創業経験を語るとともに、画像解析支援プログラムの開発背景や画像診断におけるAI活用の課題、同社の戦略などを解説した。機械学習ではデータの収集が重要だが、画像診断の分野では計算機が処理できる標準化されたデータが少ないことが課題としてあげられた。同社では、読影医や病理医が使うビュワーソフトのプラグインなどを提供しているが、医師が使いやすいシステムを提供することでデータを増やすことを目指している。また、提携した医師とはほぼチャット状態で話し合いながら実用性を追求しており、支援システムのソフトウェアを早期に提供開始する予定であると紹介された。

基調講演の後、ビジネスコンテストでは出場者が順番にプレゼンを行った。各プレゼン後の質疑応答では審査員から鋭い質問や指摘が投げかけられ、活発なディスカッションが行われた。主な出場者は下記の通り。

  • 企業向け尿酸値のセルフチェックアプリ/専用キット(BIZIP):米国の検査装置会社と提携によって尿酸値のセルフチェックアプリ/専用キットの開発を目指す
  • 遠隔病理診断のためのWi-Fi内蔵アイピースカメラ(工藤英郎氏ら医師3名):顕微鏡に取り付けることで医師間で画像共有が可能。遠くの病理専門家から診断の助言を受けることができる
  • 認知症患者向けQRコード発行サービス(近畿大学医学部 瀬口京介氏ら):徘徊者の身元確認用に衣服などに貼り付けできるQRコードを活用
  • 視覚障がい者用ウェアラブルセンサ(株式会社テラクリエーション):レーザレンジファインダを利用して障害物が近くにあると音で知らせるウェアラブルセンサ
  • 調剤薬局と患者をつなぐコミュニケーションチャット『すこやくトーク』(株式会社リクルートホールディングス):患者が薬剤師に服薬相談をスマホのチャット等でできる。患者との接点強化に利用できる薬局向けに販売する
  • 独居高齢者向けコミュニケーションツール「EMOTOMO」(NPO法人ソンリッサ、甘楽町地域おこし協力隊):活動的なシニアとつながりを求めているシニアをマッチングし、ビデオ通話できるサービス。開発者は群馬県甘楽町で活動中
  • ハラスメントから医療従事者を守るセキュリティ(ヒュウガ レーティング):心拍数をモニターできカメラを搭載するウェアラブル装置
賞金を受け取る優勝者

最終審査は、プレゼンのクオリティ、ビジネスプランの新規性や独創性、市場性や将来性、実現可能性、市場化への熱意や論理性を項目に7名の審査員の評価によって行われた。その結果、優勝は同点で「Wi-Fi内蔵アイピースカメラ」と「すこやくトーク」、3位は「EMOTOMO」と決まった。表彰式では入賞者からコメントがあり、甘楽町地域おこし協力隊の萩原涼平氏は今後の事業化への決意を語り、工藤英郎氏は今後製品化を担ってくれるパートナーを募集していると呼びかけ、リクルートホールディングスの西沢眞璃奈氏は事業化を通じて薬剤師や調剤薬局業界にお礼をしていきたいと述べた。また、ソニーネットワークコミュニケーションズから優勝の2プロジェクトに賞金30万円が贈られた

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