MEDTEC Online

アボット、脊髄刺激療法におけるバースト刺激の承認を取得

アボット、脊髄刺激療法におけるバースト刺激の承認を取得

ByMedtec Japan編集部

6月6日、アボットは、同社の脊髄刺激療法(SCS)に搭載されたBurstDR™刺激の承認を厚労省より取得したと発表した。

BurstDR™刺激は、医師によって設計されたSCSであり、従来のSCと比較して慢性痛患者に優れた転帰をもたらすことが臨床的に証明されたアボット独自の技術。日本で初めて医療機器製造販売承認を取得した臨床試験によって評価されたバースト刺激となる。

今回の承認により、アボットのProclaim™ Elite MRI対応脊髄刺激システムおよびProdigy MRI™対応脊髄刺激システムを植え込まれる患者は、BurstDR™を利用できるようになる。また、Proclaim™ Elite MRI対応脊髄刺激システムを過去に植え込まれた患者も、新たに手術を受けることなく、システムのアップグレードを行うことでBurstDR™刺激の送出が可能になる。

慢性痛は、医師にとって複雑で治療が難しい病態であり、患者にとっては疼痛によって生活が大きく制限されるなど、大きな負担を伴う。多くの患者が疼痛緩和を求めて治療選択肢を頻繁に変えるものの、 治療効果は部分的または不完全なものしか得られていない。

SCSは、他の方法では緩和することが難しい慢性痛を患う多くの人々の生活の質を変えることができる。同社のBurstDR™刺激は、2004年に初めてバースト刺激に対する特許を申請したダーク・デ・リダー博士の協力を10年近い研究・調査を続けた末に市場に導入された。他の刺激と仕組みが異なり、体内の自然な神経発火パターンを模した断続的な「バースト」パルスを用いているという。

多施設の臨床試験では、従来のSCSより優れた疼痛緩和をもたらし、多くの患者がBurstDR™刺激の方を好むことが確認されている。こうした臨床試験では痛みや苦痛の程度は、患者自身が評価するビジュアル・アナログ・スケール(VAS)のスコアで測定されている。

「アボットが医師にBurstDR™刺激という新しい治療選択肢を提供することで、患者様の苦痛やパレステジア(従来のSCSに多く見られるビリビリ感)が軽減され、私たち医師は患者様により完全な疼痛管理の選択肢を提供することができるのです」とウェストバージニア州チャールストンの疼痛緩和センターの院長でありCEOであるティモシー・R・ディアー医師は述べている。

アボットは、慢性痛治療の開発を国際的にリードしており、脊髄刺激、後根神経節(DRG)(日本未承認)を対象とした脊髄刺激、高周波アブレーション(RFA)など、慢性痛管理のための複数のソリューションを提供している。

カテゴリー: