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熱可塑性材料のマイクロ押出による神経・血管および外科用チュービング

熱可塑性材料のマイクロ押出による神経・血管および外科用チュービング

高精度押出装置により最多で4層までの共押出が可能になる。

By:Daphne Allen(オリジナルの英文記事はこちら

新しいマイクロ押出技術によって、チューブ製造業者は神経血管および外科用途の微細サイズの熱可塑性チューブをつくれるようになっている。このような用途にはこれまで、精度を維持できるガラスやフッ素ポリマーが用いられていたが、米国のNatvar, A Tekni-Plex社は、より低コストの熱可塑性樹脂をマイクロ押出できる技術を開発した。

Natvar社は最近、「クラス8のクリーンルーム環境で作動する新たな高精度押出機を導入した」と同社のゼネラル・マネージャー、Bob Donohue氏はQmedに語った。「押出ラインやクリーンルーム、その他の機器はすべて、マイクロ押出のために可能な限り高品質な製品を供給するために設計されています」。

同社は現在、壁厚0.003~0.005インチで4層まで共押出可能な、単層、共押出、多孔チュービングを行うために、CPK値2.0以上で熱可塑性材料(PVC、ウレタン系樹脂、TPE)を使用している。

マイクロ押出で熱可塑性樹脂を使うと、フッ素ポリマーやガラスと比較して「応用や材料によって15~40%コストを削減できます」とDonohue氏。「性能の点では、製品の精度が重要になります。一定の流量で薬剤を流す、あるいはある流量に薬剤を制限するといった性能のみによって決められている製品ラインもあります」。

また、同社の新しい製造ラインでは、求められればフッ素ポリマーも利用できる。「医療機器メーカーの中には、材料特性のため、あるいはこれまでと異なる材料の認証を避けるためといった理由から、フッ素ポリマーによるチュービングを選ぶ場合もあります」とDonohue氏は説明する。「当社の新たなマイクロ押出ラインはフッ素ポリマーを扱うことができますが、これまでより高い精度を提供できます。業者と材料の両社を変えるより、業者だけを変える方がはるかに簡単です」。

この装置により、同社はより微細なチュービングへ高まる業界のニーズに合わせることができる。「医療機器のサイズは小さくなり続けています。このニーズに対応するために、当社では継続的にイノベーションに向けて努力しています。その1つとして、革新に向けて押出技術を進化させ、新たな医療機器の市場化の促進を支援するために、押出機械メーカーとの連携を行っています」とDonohue氏はいう。

「Natvar社は短い開発リードタイムでマイクロ押出チュービングを行えます。私たちは、製品を何度も作りなおすことなく、一度に完成品を製造することに成功してきました。迅速な市場化を目指す製品にとって、これもメリットになります」。

マイクロ押出チュービングのターゲットは、静脈カニューレ、小児科用医療機器、幼児用マイクロカテーテル、ガイドワイヤー、カテーテルリード、その他の太さや精度が重要となる製品である。

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