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遠隔での禁煙治療の実現に向けてIoT機器一体型治療アプリを開発

遠隔での禁煙治療の実現に向けてIoT機器一体型治療アプリを開発

ByMedtec Japan編集部

5月1日、治療効果をもつ医療機器アプリを開発している株式会社キュア・アップ(関連記事)は、新たに、禁煙治療の成果の客観的指標となる呼気一酸化炭素(CO) 濃度測定を遠隔診療においても可能にする「ポータブルIoT デバイス」(右写真)と、測定結果を患者・医師それぞれが確認・共有できる「ニコチン依存症治療アプリ・クラウド」を一体化したIoTソリューション(下写真)を開発したことを発表した。(特許出願中)

遠隔診療への保険適用の拡大が議論されており禁煙治療もその対象の1つとして注目されているが、現在の保険適用の条件である呼気CO濃度測定を遠隔で行えないため、測定のためには通院しなければならないという矛盾があった。また、従来の呼気CO測定器はサイズや価格の面から、患者個人で所有することは難しかった。

そこで同社では、遠隔診療においても在宅・院外において毎日の呼気CO濃度測定を可能とし、治療経過把握の正確性の改善を図るべく、(1)小型化・ポータブル可、(2)低コスト化、(3)測定結果の高い頻度での可視化という3つの特徴を有するIoTデバイスを開発した。

株式会社キュア・アップ社長で呼吸器内科医の佐竹晃太氏のコメント

「禁煙治療においては、個人の嗜好品になぜ医療費を負担する必要があるのか、という疑問が呈されることもあり、費用負担をする保険者・国民の納得性の観点からは、より適切なモニタリングが求められていると言えます。私たちは、本ソリューションの提供を通じ、医療の質の向上に引き続き貢献してまいります。」

ポータブル呼気CO濃度測定器一体型治療アプリケーション 概要

I. 小型化・軽量化

持ち運びできるサイズに小型化・軽量化したため、遠隔診療において在宅・院外でも毎日、呼気CO濃度測定が可能となる。

(ア)従来品が180~200gに対して100gと、半分ほどの重量
(イ)縦:13.7cm、横:4.2cm、高さ:3.6cmとコンパクトな設計

II. 低コスト化

製造プロセス・部品の大幅な見直しや調達先の選定を徹底したことで、従来品に比べ低コスト化を実現した。

III. 測定結果をより高い頻度で可視化

患者個人がポータブル呼気CO濃度測定器を持つことで、診察時(禁煙外来ではおおよそ月1 回)だけでなく毎日測定でき、日々の治療の成果がより高い頻度で可視化されるようになる。

IV. 「治療空白」の改善

診察と診察の間に生じる「治療空白」を埋める治療アプリを活用し、客観的なデータとして呼気CO濃度測定結果を毎日インプットすることで、アプリ・アルゴリズムが患者の状態をより正確に把握し、より個々人に適したガイダンスを提供する。

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