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シーメンスのハイブリッド手術室対応多軸透視・撮影システム

シーメンスのハイブリッド手術室対応多軸透視・撮影システム

ByMedtec Japan編集部

シーメンスヘルスケア株式会社は、ハイブリッド手術室対応の多軸透視・撮影システム「ARTIS pheno(アーティス・フィノ)」の国内販売を3月28日より開始した。また、本システムをITEM 2017 国際医用画像総合展(4/14~16@パシフィコ横浜)にて展示した(右写真)。

ARTIS phenoは低被ばくと高画質に加え、様々な患者に対応するフレキシビリティとスマートな操作性、そして床置き式アームならではの高い清浄度と手術室内の柔軟なレイアウトを可能にする点を特長とする。これにより術者に快適な手術環境を提供する。

複数の疾患を抱える患者に対応

患者が複数の健康上の問題を抱えているため低侵襲治療が困難になったり、治療自体が不可能になったりする場合がある。特に高齢患者が増加すると、慢性疾患率が上がり、手術のリスクが高まることになる。ARTIS phenoは医療現場が直面するこうした課題への取り組みをサポートする。

3D画像撮影機能「syngo DynaCT」は高度な画像処理プロセスにより、従来よりも少ない造影剤で3D画像を生成。また造影剤に過敏な患者でも、ARTIS phenoなら四肢のCO2造影が可能だ。テーブルを傾斜させた場合でも、新機能「StructureScout」によりCO2造影画像を鮮明に描出する。

また、Cアームの内径を13cm広げ、アーム内のフリースペースを95.5cmに拡大した。これにより、X線透視を併用する手技において患者へのアクセス性は向上し、体格の大きい患者の場合でも器具操作のための作業スペースを十分確保できる。ARTIS pheno 専用に設計された4方向傾斜機能付テーブルは、患者体重280 kgまで対応し、さらに心肺蘇生時には追加で+60 kgの耐荷重を有する。また、フレキシブルなアイソセンター可変機構「FIS」により、あらゆる患者ポジションに応じて、治療に最適な透視・撮影を可能にする。ARTIS phenoは、Trumpf社とGETINGE GROUP社の手術台と組み合わせることも可能(一部非対応の手術台もあり)で、複雑な患者体位や特殊なテーブルトップが必要な外科的処置にも対応できる。

より低被ばく、より高画質

低侵襲治療、画像ガイド下治療、インターベンションでは透視・撮影装置としてあらゆる検査や治療に、低被ばくでありながら高品質な画像を提供する。高感度の「zen40HDR」ディテクタと定評のある「GIGALIX」X線管の搭載により、被ばくを抑えながらも高精細で高画質の画像を描出。さらに新たな2K技術を搭載し、撮影に加え透視も2K対応が可能になり2D画像分解能が4倍に向上した。

術者の負担を軽減

外科的処置は長時間に及ぶこともあり、その間立ったまま手技を行う術者にとっては最小限の負担で手技をこなすことがとても重要だ。また、術者は常に外科的処置エリア内で最大限のアクセス性を確保しなければならない。新しい4方向傾斜機能付テーブルには、いずれの軸方向に傾いていようとも、スムーズに移動するテーブルトップが搭載されている。ARTIS phenoは常にテーブルのポジションを認識し、同時にCアームを自動的にテーブル位置に合わせる。術者が処置のためCアームを一時的に退避させたとしても、装置はポジションを正確に記憶しているため、撮影を再開する場合も同じ位置にCアームを戻すことが可能だ。

手術での使用を前提に開発された衛生管理アプローチ

近年、院内感染は大きな課題となっており、院内感染への徹底した対策が求められている。手術室で使用することを目的に開発されたARTIS pheno は独自の衛生管理アプローチに基づき設計されている。表面の滑らかな抗菌加工カバーは掃除もしやすく、清浄度の高い手術室の環境維持を容易にする。ケーブルは装置内にまとめられており、またカバーの隙間をなくすようデザインされているため、液体が装置内部に入り込みにくい設計となっている。

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