日本電波工業、呼気中アンモニア検出センサを開発

ByMedtec Japan編集部

4月14日、日本電波工業株式会社は北九州市立大学国際環境工学部 李丞祐教授との共同研究により、呼気中のアンモニアガス成分を高精度に計測可能なQCMセンサを開発したと発表した。

糖尿病や高脂血症等の生活習慣病、がんといった様々な疾病と、発症時に生体内で増加するガスとの相関が以前から研究されている。同社では、胃がんの原因となるピロリ菌や肝臓疾患との相関が報告されているアンモニアに着目し、被検査者への精神的、身体的な負担の少ない非侵襲な検査法として、呼気による早期診断用簡易検査機器への応用を模索してきた。

今回の開発品は、体外診断や食品検査を想定した同社の商品化済小型バイオセンサシステム“NAPiCOS Lite”をガス計測に応用したもの。30MHz QCMツインセンサの一方の電極に形成した選択膜でアンモニアを捕捉し、反応量に応じて低下する周波数変化量からその濃度を算出する。これにより、非侵襲かつオンサイトでの検査に応用可能となる。

NAPiCOS Lite(ガス系用外観写真) エアーセル(ツインセンサ用)

呼気中の化学物質の検査法では、ガスクロマトグラフィーや赤外線分光法等、専門技術者を必要とする大型の機器を用い、複数のセンサで取得した情報パターンの違いから判定する方法が主流で、複雑な判定作業が必要となる。今回の開発品は、1枚のセンサで差分計測することにより、水分などの影響を相殺低減させ、アンモニアに特化したハンドヘルドサイズの小型機とすることで、大病院だけでなく小規模クリニック等での簡易検査を可能とする。高感度化することで、現在採用されている診断薬の服用が必要な呼気試験法に代わる、診断薬服用が不要なピロリ菌簡易検査への応用を提案するとともに、がん等その他疾病の簡易検査法としても提案していく。

なお、今回の開発品はMedtec Japan 2017併催の医療用エレクトロニクス展 Electro MED Japanに出品する。

● 製品仕様

  NAPiCOS Lite
本体型名 PSA10A-L 型
周波数分解能 0.01Hz
電源電圧 AC100 ~240V、 50Hz/60Hz
サイズ W176×H45×D92mm(エアーセル除く)
重量 1kg 以下
エアーセル シングルセンサ用、またはツインセンサ用より選択可
表示装置 タブレットPC、またはノートPCより選択可 
インストール済ソフトウェア リアルタイムモニタソフト (NAPiCOS Real Time Monitor) 
センサ(消耗品) PSA-SL-3001T(シングル)、PSA-SL-3002T(ツイン)

■ ブース番号:3912

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