日立製作所、ヒトiPS細胞を用いた再生医療向け大量自動培養装置を受注

ByMedtec Japan編集部

4月10日、株式会社日立製作所は大日本住友製薬株式会社からヒトiPS細胞を用いた再生医療向け大量自動培養装置を受注したと発表した。

大日本住友製薬は、脳のドパミン神経の変性・脱落が原因とされるパーキンソン病の治療に用いる他家iPS細胞由来のドパミン神経前駆細胞の実用化に向けて、京都大学iPS細胞研究所と共同して取り組んでいる。

本装置は無菌性に優れた完全閉鎖系の流路を採用し、病原体や微生物などによる外部からの汚染を低減している。日立は本装置の提供を通じて、上記の研究を支援する。

iPS細胞を用いた治療薬が本格的に普及するには多くの技術的課題があるが、特に、現在ほぼ手作業で行われている製造プロセスを自動化し、品質が保証された細胞を安価に供給することが求められている。今回受注した自動培養装置は、ボトル、流路、培養容器など、すべて単回使用の部品から構成され、大量の自動培養と細胞観察を無菌閉鎖空間で行えるため、iPS細胞の培養や神経細胞への分化誘導が効率的に実施できる。

なお、日立と大日本住友製薬は、AMEDの再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業において、ヒトiPS細胞を用いたパーキンソン病に対する再生医療の実用化に向けた「細胞自動培養装置の導入に伴う加工プロセス改良時の妥当性評価」について共同で研究を行っている。

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