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ソシオネクスト、新たな医療に貢献する医療機器ソリューション開発を深化

ByMEDTEC Japan編集部

2015年3月に富士通株式会社とパナソニック株式会社のシステムLSI事業を統合して誕生した株式会社ソシオネクストでは、映像・イメージング、ネットワーク、コンピューティング分野で長年培ってきたテクノロジー・リソースを活用し、小型・軽量、省電力、モバイル(ケーブルレス)をキーワードに新たな医療機器開発ソリューションを提供している。

同社は2015年以来Medtec Japanを新たなソリューション発表の機会としており、2016年はメディカルIoT統合ソリューション“viewphii”シリーズとして、モバイル超音波画像装置、連続血圧計、心電計を発表。ブースは大盛況となり、多くの医療機器開発関係者から注目を集めた。この1年はMedtec Japanをきっかけに得られた医療機器メーカーとの連携を深めることに集中してきたという。今回のMedtec Japanでは、上記3つのソリューションの改良・進化版と、血管機能検査および自律神経検査に関する新しいソリューションの紹介を予定している。

また、同社が豊富な実績を持つ映像関連機器向けの画像処理・データ伝送・表示技術を応用した例として8K画質での医療画像表示、および顔認識技術ベースの院内セキュリティソリューションについてデモを通じた提案を行う。さらに、同社がSOINN株式会社と共同で進めている「医療+AI」の新しい試みについての成果も紹介する予定。

モバイル超音波画像装置については、前回はパスポートサイズ、バッテリー駆動(フル充電で連続稼働5時間)、市販のAndroid端末でリアルタイムに画像化、クラウドでの画像保存といった機能を発表。今回はさらに高画質化(据置機のLow-endクラスに匹敵する)を実現し、データ転送をBluetoothからWi-Fiにした新ソリューションを発表する。すでに国内外の多くの医療機器メーカーから好評価を受け、量産に向けた検討が進んでいる。またリニアプローブに加えて、腹部に使えるコンベックスプローブの開発も進んでいるという。従来品はオープンスペース、新技術は予約者に限定してデモを行う。

連続血圧計については、前回は指にカフを巻くだけで非観血に脈1拍毎の血圧を測定でき、データをUSBかWi-Fiでモバイル機器に転送できる機能を発表。今回は、本体を前回の据え置きタイプから手首巻きつけタイプに変更し、手首の可動性を改善した新ソリューションを用意した。また、装着利便性を大幅に向上し製造コストを低減したカフも発表する。こちらも既に多くの医療機器メーカーから好評価を受け、量産に向けて検討されている。従来品はオープンスペース、新技術は予約者に限定してデモを行う。

心電計については、前回は10個のセンサとデータ送信部を身体に装着し、心電、心音、呼吸を同時測定し、ケーブルレス(Wi-Fi)でデータをAndroid端末に転送する機能を発表。12誘導が測定可能でホルター心電計としても利用できる。こちらもいくつかの医療機器メーカーから好評価を受けている。従来品をオープンスペースで展示する。

さらに今回は新たなviewphiiシリーズとして、ポータブルな循環器系検査ソリューションを発表予定だ。血管機能検査や自律神経検査等に関するもので予約者のみにデモ・紹介を予定している。

同社では、開発計画について社外からのニーズヒアリング、社内での市場調査などを組み合わせて検討してきたが、前回のMedtec Japan以降は医療機器メーカー、医療関係者などとの連携が大幅に増え、より専門的な医療機器にフォーカスした開発の方向性が強まったという。

大きな開発の方向性は引き続き、同社のコア技術が最も生かせる、小型で患者への負担が少ない、非侵襲の診断・モニタリング機器分野だ。近年医学的にも医療財政の観点からも、健康寿命の延伸のため「未病」段階からの予防医療に注目が集まっている。また同じく医療財政の観点からIoT技術を生かした遠隔医療や在宅医療も注目されている。

このような新しい医療に貢献する新たな機器開発への期待が高まっており、同社のコア技術が最も生かせる分野とも重なる。今回のMedtec Japanでは過去最大の出展規模となる。同社の持つ技術を幅広く発表することで、医療機器開発関係者とのコアな連携を見出し、新たなソリューション提案の出発点としたいと考えている。

■ ブース番号:4505 & 4507

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