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赤外光観察に対応した外科手術用内視鏡システムを発売

赤外光観察に対応した外科手術用内視鏡システムを発売

ByMedtec Japan編集部

 左:VISERA ELITE II(システムセット例)、右:ビデオシステムセンター

3月29日、オリンパス株式会社はIR(赤外光)観察に対応した外科手術用内視鏡システム「VISERA ELITE II(ビセラ・エリート・ツー)」を3月末から日本や欧州、アジア一部地域で発売すると発表した。

がんなどの病変部摘出を目的に、腹部などに開けた数カ所の穴から外科手術用内視鏡と専用器具を挿入して行う手術(内視鏡外科手術)は、開腹しないため、術後の痛み軽減や早期回復などの効果が期待でき、患者への負担が少ない低侵襲治療として知られている。

今回発売される外科手術用内視鏡システム「VISERA ELITE II」は、現在医療現場で研究が進んでいる赤外光観察に対応した機器だ。手元のボタン操作で、瞬時に通常光から赤外光観察へ切り替えができる。また、ビデオシステムセンターは通常光の光源機能を含む一体型のため、現行製品と比べて大きさ、重さが約3割減のコンパクト設計を実現。さらにLED光源やタッチパネルを採用しており使い勝手の向上が期待できる。

オリンパスでは、2011年に外科手術用内視鏡システム「VISERA ELITE」を発売して以来、3Dや4Kに対応した製品を発売している。今回、医療現場で研究が進む赤外光観察に対応した製品を開発することで、医師の研究をさらにサポートとしていく考え。

主な特長

1. IR(赤外光)観察に対応

通常光観察で使用するビデオシステムセンターやカメラヘッド、モニターに、IR 観察対応の光源装置と腹腔・胸腔鏡を追加することで、IR観察が可能になった。手元(カメラヘッド)のボタンを押すことで、通常光から赤外光画像へワンタッチで切り替えることができる。

2. 製品の小型・軽量化で、医師や医療スタッフの負担軽減をサポート

現行製品では、ビデオシステムセンターと光源装置を用意し、それらに腹腔鏡・胸腔鏡を接続して使用していた。新製品は、ビデオシステムセンターに光源機能(通常光)を含む一体型設計なので、現行品と比べて大きさ、重さの約3割減を実現した。数多くの医療機器を扱う医療機関での省スペース化と、医療機器の院内移動時の負担軽減に貢献する。また、カメラヘッドも現行製品と比べて大幅な小型・軽量化を実現。現行製品より重さが約37%減となり、医師による片手操作時の使い勝手が向上した。

3. LED光源やタッチパネルの採用により、使い勝手向上をサポート

現行製品では光源にキセノンランプを使用していたが、新製品のビデオシステムセンター「OTV-S300」では、LED光源を採用。ランプの長寿命化により、ランニングコスト低減が期待できる。また、直感的な操作が可能なタッチパネルの採用により、医療従事者にとっての使い勝手向上をサポートする。

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