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フッ素樹脂で新たな医療機器開発を

フッ素樹脂で新たな医療機器開発を

By: Medtec Japan 編集部

株式会社陽和(本社:北九州市)はフッ素樹脂の成形・切削・溶着というオンリーワンのコア技術で医療機器開発に貢献する。

PTFE、PFA、PCTFE、PVDFなどのフッ素樹脂は耐熱性、耐薬品性、耐候性、非粘着性、低摩擦特性、電気絶縁性などに優れるため、高価ではあるものの、過酷な条件下でも使用できる材料として半導体製造などのハイテク分野では不可欠となっている。

同社は1954年に創業後、1960年代にフッ素樹脂の成型加工をはじめ、バルブシールに使用するフッ素樹脂部品の生産で成長。その後、90年代以降は半導体産業に進出し、ウェハーの洗浄工程に使うダイアフラム・バルブ用のフッ素樹脂加工などでコア技術を深化させた。少量多品種・高付加価値生産への転換を目指し2000年代には医療分野にも挑戦をはじめた。

同社の製品は近年では透析配管システムに採用されている。透析用液が循環する配管はタンパク質などの残留を防ぐために、熱水で洗浄する場合があるが、従来仕様の配管では高熱環境下での耐性に問題があった。

これに対して、同社のPFAビードレス ®溶着技術で、接着剤を使用せずPFA配管を熱と圧力のみで溶着することにより、耐熱性の高い配管とした(左写真)。また、独自技術により配管内部の接合部を平滑化させ、雑菌の温床となるバイオフィルムの抑制、及び洗浄性の高さを実現した。フッ素樹脂の特性(クリーン・純粋・耐薬品・非粘着・すべり性)を100%活用した製品を提供している。

また、フッ素樹脂は注射器のガスケットの材料としても検討されている。ガスケットにはシール性、柔軟性、可動性が求められるが、フッ素樹脂製部品はこの要求に応え、従来仕様では対応できなかった強酸性、強アルカリ性の薬液での使用が可能となる。また、クリープ特性を活かしたシール性の向上や不純物の溶出懸念のないクリーンなガスケットを提案する。

同社は素材成形から切削、溶着、インジェクション成形まで自社工場ですべてのプロセスを担うワンストップソリューションも大きな強みとする。

Medtec Japan では上記を含む同社のオンリーワンのフッ素樹脂加工技術を展示し、新たなニーズ開拓とさらなる医療への貢献を目指す。

■ Medtec Japan 2017 ブース番号:1609

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