こだわりの医療用シミュレーター素材、医療機器材料

ByMedtec Japan編集部

株式会社タナック(本社:岐阜市)では、主力とする美容・ヘルスケア向けシリコーン、ゲル製品で培った材料配合などのノウハウを生かして、医療シミュレーターやその素材を提供している。

素材は自社で独自に配合し、生体に近い柔軟性や質感を再現し、皮膚、骨、血管、臓器のモデルを作製している(左写真)。岐阜大学第一外科との提携により医師と議論を重ねており、製品の官能評価、素材の配合や性能の数値化により、品質を追求し、さらなるノウハウの蓄積に努めている。専用の設備で小ロットから量産まで対応可能だ。

大学や病院、医療機器メーカーでは、教育や医療機器などの訓練に用いるシミュレーションセンターを設置しており、シミュレーターに対するニーズは増える傾向にある。

ノウハウを積み重ねることにより、腎臓結石の破砕術の訓練モデルや血管カテーテル用のモデルも作製している。前者は、皮膚、脂肪、腹膜、血管、腎臓を複合的にモデル化しており、針を穿刺していく感触を再現する。人体に含まれる水分を再現し、エコーでの造影も可能としている。後者では血管内皮の感触の再現に挑戦した。

また、機能を高め人間に近づけていく方向だけでなく、いかに医療教育や手技訓練上のニーズに合わせるか、必要な場合にはコストをいかに下げるかを、顧客との議論を心掛けて開発を行っている。

昨年(2016年)7月には各務原市に新工場「タナックテクノロジーセンター」(右写真)を設立し医療機器部材向け製品の製造もはじめた。クリーンルーム(クラス10,000)完備でISO 13485を今年8月には取得予定だ。シリコーンゴムによるパッキンや逆止弁などの試作をはじめており、医療機器向け製品の拡大を目指す。

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