日本アルコン、眼科用3D映像システムを発売

ByMedtec Japan編集部

1月23日、日本アルコン株式会社(本社:港区)は、硝子体手術で使用される眼科用3次元映像システム「NGENUITY® 3Dビジュアルシステム」(以下、NGENUITY、右写真)の国内販売を開始した。

硝子体とは眼の中にある透明なゼリー状の組織で、眼球の形を保つ役割があるが、炎症や出血によって濁ったり、網膜を牽引することで病状が悪化したり、網膜への光の到達が妨げられたりする。硝子体手術とは、網膜および眼内に細い器具を挿入して硝子体の混濁を取り除いたり、出血部分を治療したり、網膜にできた増殖膜や網膜裂孔を治して機能を回復させる手術だ。

NGENUITYは、HDR(High Dynamic Range)ビデオカメラを搭載した世界初の眼科用リアルタイム映像システムで、硝子体手術において待望されていた可視化を3次元映像として実現。3DビデオHDRカメラで撮影した映像をハイスピードで最適化し、デジタル高解像度3D 4Kモニターと専用の偏光メガネによって、繊細な眼底組織をこれまでになく鮮明で奥行きのある表現が可能となる。

また、NGENUITYは、デジタルフィルター機能を使用したカラーコントラスト調整により、染色された増殖膜を強調して表示させるなど、手術ごとに映像をカスタマイズすることができる。このデジタルフィルター機能は、従来の光学顕微鏡で課題とされる、角膜、水晶体、硝子体の混濁による医師の視界の遮りや、眼球内の照明用として使用される光ファイバーの眩しさや影などによって起こる網膜周辺部の見えにくさに対応する。また、光学顕微鏡と比較して、低光量でありながらも高度な映像処理が可能であり、医師により良い手術環境を提供すると同時に、術中の患者の眩しさや光暴露による黄斑部への影響を軽減することが期待できる(下写真)。

カラーコントラスト未調整 NGENUITY(染色した膜組織を強調して表示)

さらに、NGENUITYのワイドスクリーン・ディスプレイにより、医師は長時間にわたって不自然な姿勢で顕微鏡を覗きこむことから解放され、自由に身体を動かすことができ、頚椎への負担を軽減することができるようになる。そして医師だけでなく、手術室にいる誰もが同じ手術映像をリアルタイムで観察することができるようになり、オペ室でのコミュニケーションを向上させ、同時に優れた教育環境を提供する(下写真)。

光学顕微鏡を使用した手術 NGENUITY

 製品概要

販売名 NGENUITY® 3D ビジュアルシステム
販売名 (読み) エンジェニュイティ スリーディ ビジュアルシステム
医療機器承認番号 13B1X00211000044
本体価格 1,500 万円 (税別)
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