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エドワーズライフサイエンス、イスラエルのValtech Cardio社を買収

エドワーズライフサイエンス、イスラエルのValtech Cardio社を買収

米エドワーズライフサイエンスは、僧帽弁と三尖弁の経カテーテル治療システムのメーカーであるValtech Cardio Ltd.と同社の買収に関する合意に達したと発表した。買収額は3.4億ドルに目標達成報酬が加算される。

ByMarie Thibault(オリジナルの英文記事はこちら

経カテーテル心臓弁の最大手であるエドワーズライフサイエンスは、経カテーテルで僧帽弁と三尖弁修復を行う製品群を強化することを選択した。11月28日に、同社はイスラエルのValtech Cardio社を3.4億ドルに目標達成報酬を加算する額(最大3.5億ドル)で買収することを発表した。

Valtech Cardioは2015年9月に同社の経中隔僧帽弁修復システム、Cardioband(右写真)でCEマークを取得しており、三尖弁修復システムについてはCEマークを取得すべく臨床試験を実施中である。僧帽弁と三尖弁逆流の患者に対する最小侵襲治療のために、Cardiobandシステムは大腿静脈と心臓中隔を通じて患部に届けられる。エドワーズライフサイエンスの発表によると、本システムは「患者ごとに異なる僧帽弁輪の形態に合うように特有の配置ができる点を特長」としている。

エドワーズライフサイエンスは、最小侵襲治療の次のターゲットとして僧帽弁に注目している。経カテーテルによる僧帽弁治療は存在するものの、エドワーズライフサイエンス、アボット、メドトロニック、Neovasc社などはより強力な経カテーテル僧帽弁置換システムを開発しようと競争している。

エドワーズライフサイエンスは以前よりこの分野に関心があることを表明しており、2015年12月には経カテーテル僧帽弁修復の企業であるHarpoon Medical社に独占的な買収オプションも伴う投資を行っている。同社の会長兼CEOであるMichael Mussallem氏は以前、経カテーテル僧帽弁修復を、僧房弁逆流患者の治療のための「ツールキット」の中の有望なオプションだとしていた。

11月28日の発表でもMussallem氏は「心臓弁疾患の患者の多様なニーズを解決するための多様な治療法を追求し続けるにあたって、Valtech Cardio社の技術を当社の包括的な心臓弁修復・置換ポートフォリオに加えられることは絶好の機会です」と述べている。「医師が自分の患者をより効果的に治療するために、多くの選択肢からなる道具箱を必要とするようになると私たちは認識しています。私たちは社内の進歩や将来の展望に満足していますが、Valtech Cardio社の才能あるスタッフと僧房弁と三尖弁に関する技術によって、より多くの患者を救う機会を持てるようになると信じています」。

Valtech Cardioにとって買収話は初めてではない。2015年9月、左心補助機器メーカーのHeartWare社(現在はメドトロニック)はValtech Cardioを買収する意図があることを発表したが、HeartWareの株主であるEngaged Capital社が買収を中止するよう異議を申立て、今年1月には買収の中止が発表された。HeartWareでは、この決定は同社のコアである補助心臓に再フォーカスする戦略の一部であるとしていた。

エドワーズライフサイエンスによるValtech Cardioの買収は2017年初頭に終了する予定。同社の発表によると、Valtech Cardioは買収の終了前に同社の僧帽弁置換プログラムをスピンオフし、エドワーズライフサイエンスはこのプログラムおよび知的財産を本体とは別に買収するオプションを持つという。

エドワーズライフサイエンスは、7.5億ドルの自己株式取得プログラムから使用できる2.77億ドルに加え、新たな10億ドルの自己株式取得プログラムの権利も持つ。

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