長下肢装具に装着する膝関節運動支援装置

By:Medtec Japan編集部

サンコール株式会社(本社:京都市)は京都大学が拠点のCOIプログラム「活力ある生涯のためのLast 5X イノベーション」に参加し、装着型の運動支援装置を開発している。HOSPEX Japan 2016(10月26~28日@東京ビッグサイト)では開発中の機体(右写真)を展示した。

対象とするのは脳卒中後の片麻痺患者。リハビリで使用されている長下肢装具の膝関節部分に駆動ユニットを外付けで取り付けて歩行をサポートするという発想で開発した。股関節のアシストを行う「Honda歩行アシスト」の開発にもかかわった大畑光司氏(理学療法士・京都大学医学研究科人間健康科学系専攻 講師)が開発をリードする。

ジャイロセンサで大腿部の姿勢を読み取り、患者の歩行周期を演算することでサポートを行う。歩行の問題点や学習の進捗に合わせて、サポートの強さやタイミングを調節することもできる。これにより歩行にかかわる脳神経の回復を促しリハビリの効果を高めることを目指す。

装着時間は1分程度で、右足でも左足でも使え、腰部のバッテリーを含め全体で約3kg。リハビリ現場にとって軽量化のニーズは大きく今後も課題だという。

また、駆動ユニット部の形状はデザイナーに依頼しユーザーが使いたいと思うようなデザインにした。

現時点で医療機器としての登録を目指しているため、今後臨床試験が必要になる。また、バッテリーの軽量化など現場からの意見を生かした改善も進めており、製品化までには数年かかる見込み。

サンコールは、以前より人工膝関節置換術(TKA)後の患者を対象にしたリハビリ支援ロボット(関連記事)でも山梨大学との共同開発で連携し医療機器としての製品化を目指している。リハビリ分野でさらなる共同開発を進めるべく2014年に京都大学COIに正式参加した。

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