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キヤノンマーケティングジャパン、健診向け遠隔読影インフラサービスを提供開始

キヤノンマーケティングジャパン、健診向け遠隔読影インフラサービスを提供開始

ByMedtec Japan編集部

キヤノンマーケティングジャパン株式会社(キヤノンMJ)は、医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place(メディカルイメージプレイス)」をプラットフォームにした健診向け遠隔読影インフラサービス(概要は下図)の提供を11月1日より開始すると発表した。本サービスは健診機関で撮影した検査画像を読影する専門の医師をつなぎ、健診機関の基幹システムと連携することで健診業務の効率化を実現するという。

近年、健康寿命の延伸や予防医療の推進を目指した取り組みのなかで、健康診断や人間ドックのニーズが高まり画像検査が多様化しているものの、画像をみて診断を行う専門の医師(読影医師)が不足しているという課題がある。

本サービスでは、健診機関で撮影した検査画像を読影医師が読影し、結果レポートを健診システムと連携させることができる。検査画像を読影するまでのワークフローや大量データの処理を効率化する機能を実装し、シームレスに健診システムと連携することで健診業務の生産性の向上と業務効率化を実現する。また、システム運用管理が不要なセキュアなクラウド環境下で必要に応じたサービスを利用できるため、初期費用を最低限に抑えた導入しやすいサービスになっている。

キヤノンMJグループは今後、「Medical Image Place」をプラットフォームに、キヤノン株式会社の持つ画像解析・画像処理技術や2014年にグループ入りした株式会社AZEの3D医用画像解析技術を活用した新しいサービスを展開していくという。また、キヤノンMJやキヤノンライフケアソリューションズ(LCS)株式会社、キヤノンITソリューションズ(ITS)株式会社など既存の販売網を活用して医療事業を強化・拡大させ、医療イメージング分野のリーディングカンパニーを目指す。

本サービスの特長

  • 読影依頼から読影までのワークフローをシステム化
    一度の健診で検査数が多い場合、検査画像は数百枚単位になり、健診機関は検査画像をどの読影医に読影を依頼するかの振り分けや、スケジュール管理などの業務に時間がかかることが課題だった。本サービスでは、複数の検査画像を1つの単位としてまとめる(ロット単位)機能により、健診機関はWEB画面から簡単な操作で振り分けをすることが可能になる。そのため、読影を依頼する健診機関から読影医への一連の依頼業務をシステム化することで、検査終了後に発生する 業務の効率化と読影医へのスムーズな読影依頼を行うことができ、一連の業務のスピード化を実現することができる。
    また、健診機関では異なる読影医によるダブルチェックを実施することが多く、各々の医師が同一受診者に2通りの読影結果を判定する場合、特別なシステムを構築する必要があった。本サービスでは、上述の業務フローを加味し、2次読影医師に1次読影の結果を通知するか否か設定できるダブル読影機能を実装している。
  • 大量の検査画像の読影に特化した読影システム
    読影医は、端末上にクラウド基盤から一時的に検査画像のデータをダウンロードするため、通信環境に依存することなく検査画像の表示が行え、ストレスなく画面遷移することが可能。所見記入を行うレポートシステムは、一体型のシステムを実現しているため、画像表示画面から直接、所見を選択、記入することができる。更に健診読影で重要となる精度管理に必要な精検率の出力など、効率的な読影に加え、健診読影に有用な機能も搭載している。
  • 健診システムとの連携ツールを用意
    健診機関によって読影レポートのフォーマットが違うため、読影医は健診機関ごとのレポートフォーマットに合せて記入する必要があり、煩雑な運用が行われていることが課題だった。本システムの専用レポートシステムで入力した結果レポートは、健診機関から依頼されたフォーマットに合わせて返却する機能も搭載しており、業務の効率化が行える。
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