作用する力をモニターできるアブレーションカテーテルを上市

ByMedtec Japan編集部

10月31日、セント・ジュード・メディカル株式会社(本社:港区)は、心房細動の治療に使用するイリゲーション型アブレーションカテーテル「TactiCathTM Quartz」の製造販売承認を取得、日本で上市することを発表した。

アブレーションカテーテルは、心臓に血管内を通して電極カテーテルを挿入し、体表に装着した対極板との間で高周波通電を行うことで、不整脈の原因となる部位を選択的に焼灼する治療に用いる。

同製品は、カテーテル先端から生理食塩水を潅流させることにより、カテーテル先端および不整脈の発生部位を冷却しながら焼灼することで適切な組織変性を起こす「イリゲーション型」。

さらに、カテーテルの先端が心内膜表面に加える圧力を光干渉法技術でリアルタイムに測定できる同社の最新技術「コンタクトフォース測定機能」を備えている。

心臓壁にかかる力が小さすぎれば効果的に焼灼できず、心房細動再発のおそれがあり、さらなる治療が必要になる可能性がある。また、力がかかり過ぎれば組織を損傷するリスクがあり、重篤な合併症につながるおそれが出てくる。このような課題に対して、「コンタクトフォース測定機能」を用いると、医師はアブレーション手技の過程で患者の心臓壁にカテーテルが作用する力をリアルタイムかつ多角的に測定することが可能になる。カテーテルのコントロール性を高めることができ、病変部位をより効果的に焼灼できるようになると期待される。

TactiCathTM Quartzは心房細動の再発率を減らすことが臨床試験で示されており、心房細動と上室性頻脈のアブレーション治療でCEマーク取得、心房細動への適用でFDAの承認を取得している。

東京医科歯科大学心臓調律制御学教授・不整脈センター長、平尾見三 医師のコメント:
「日本国内における心房細動の患者数が増え続けている中で、アブレーション治療の効率と有効性を上げる治療ソリューションを開発することが重要です。TactiCathTM Quartzには、アブレーション手技の際に、光干渉法技術に基づいた重要な情報を正確かつリアルタイムにもたらしてくれることを期待しています。」

セント・ジュード・メディカルのグループプレジデント、エリック・フェイン 医師のコメント
「セント・ジュード・メディカルは電気生理学界に最先端のアブレーション技術をもたらしてきた長い歴史を有します。心房細動を患う何百万人もの患者様に対する治療の質を向上させるために、セント・ジュード・メディカルは、クリニカルエビデンスに裏打ちされた、世界レベルでありコスト効率の高いソリューションへの投資及び開発に注力してきました。」

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