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Googleと同グループのVerily、生体電子分野に進出

Googleと同グループのVerily、生体電子分野に進出

Verilyとグラクソ・スミスクライン(GSK)は、英国を拠点とするベンチャー、Galvani Bioelectronicsに7年間で7億1,200万米ドルを投資することを計画している。

ByChris Newmarker(オリジナルの英文記事はこちら

8月1日、Googleの親会社Alphabet傘下のVerily Life SciencesとGSKは、様々な慢性疾患治療のために微小の生体電子デバイスを開発する英国ベースの新しい企業、Galvani Bioelectronicsを設立すると発表した。

同社株式の55%をGSKが所有し、45%をVerilyが所有する。今後7年間で最大5億4,000万英ポンド(7億1,200万米ドル)の投資が計画されている。

この取引は、独占禁止規制当局の承認と通常の完了条件を満たした上で、今年末までに完了する予定。

Galvaniの社名は電気刺激でカエルの足を痙攣させることを発見した18世紀のイタリア人科学者、Luigi Aloisio Galvaniに由来する。まず、GSKのR&Dセンターがある英国のスティーブニッジと、南サンフランシスコにあるVerilyの研究施設において、30名の科学者、工学者、医師を採用する予定だ。

GSKは、この新たな提携は、関節炎や糖尿病、ぜんそくといった慢性疾患を治療するために神経の電気信号を調整するインプラントのような生体電子デバイスを開発するためのステップと位置づけている。2012年以降、GSKは世界中で約50件の研究提携を行い、生体電子関連のベンチャーキャピタル資金に5,000万ドルを投資してきた。GSKによれば、このような研究によって様々な疾患で動物モデルによる原理の実証が進められており、「生体電子医薬品(bioelectronic medicines)」は10年以内に承認の準備が整うだろうという。

「人体のプロセスの多くは、神経システム間の電気信号の発火によってコントロールされており、多くの慢性疾患ではそれが変化させられています。生体電子医薬品の目標は、それぞれの神経に微小なデバイスを付着させて電気信号のやり取りを読み取り、疾患で見られる不規則なパターンを修正するために、最新の生理学と技術とを採り入れることです」と、生体電子の主唱者であり新しい会社に関わることになるMoncef Slaoui氏(GSKのGlobal Vaccinesの部門長)はいう。

「これが成功すれば、伝統的な薬物治療やワクチンの代替となるアプローチになるでしょう」とSlaoui氏。

GSKの生体電子R&D部門の副社長であるKris Famm氏がGalvaniの社長を務める予定。

GSKは同社がもつ疾患の生物学的な知識を、Verilyは同社がもつ低消費電力機器の小型化、機器開発、データ分析、臨床応用に向けたソフトウェア開発といった経験を提携に生かす。まずは炎症性疾患や2型糖尿病を含む代謝・内分泌疾患に焦点を合わせて研究を行う。

「この野心的な提携によって、GSKとVerilyは力を合わせて新しい分野に大きなインパクトをもたらすことができます。生体電子医薬品は新たに治療が探求する分野であり、成功するためには深い生物学的知識と新しい高度な小型化技術が必要です」とVerilyの最高技術責任者のBrian Otis氏は述べている。

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