日本写真印刷、米医療機器メーカーを買収

ByMedtec Japan編集部

8月5日、日本写真印刷株式会社(本社:京都市)は、Graphic Controls Holding, Inc.の株式を取得し、傘下の事業会社であるGraphic Controlsグループを含め子会社化することを発表した。買収額は1億3,500万米ドルで8月下旬に買収を完了する予定。

日本写真印刷では、現在主力としているスマートフォンやタブレット端末などのコンシューマー・エレクトロニクス分野では製品需要の急激な変動や低価格化が常態化しているという背景から、バランス経営の観点にもとづき持続的かつ安定的に収益を確保できる事業基盤の確立を目指してきた。事業ポートフォリオを組み換えるための手段として、M&Aでは、グローバルで成長が期待できるメディカル市場を対象として研究・調査を進めてきた。

Graphic Controlsグループは、米国デラウェア州に本社を置く医療機器メーカーで、1909年の創業以来、印刷をはじめとする加工技術をビジネスメディアや医療機器などの分野に応用してきた。現在の主力である医療機器分野では病院などの医療機関向けに自社ブランド品を生産・販売するとともに、大手医療機器メーカー向けの受託生産事業を展開する。

Graphic Controlsグループが手がける医療機器分野は、高齢化社会の進展や予防医療の普及などを背景に、今後はグローバルベースで成長することが見込まれる。また、大手医療機器メーカーは研究開発に注力し、生産は他社メーカーに委託するケースが増加しており、自社ブランド品と受託生産品の双方を手がけるGraphic Controlsグループは、今後も安定した成長が期待できるという。

今回の買収を通じて、日本写真印刷は医療機器分野の製品群と市場を事業ポートフォリオに取り込むとともに、グローバルベースでの販路を獲得。今後、既存のコンシューマー・エレクトロニクス分野とのバランスの取れた事業基盤を構築する。

また、Graphic Controlsグループの主力であるディスポーザブル電極や手術用器具などの製品には、日本写真印刷のコア技術との親和性が高いフィルムへのパターン形成や射出成形などの加工技術が活用されていることから、中期的には両社のコア技術を融合し、生産効率の改善や新製品の開発などの取り組みを加速できるとしている。

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