GEヘルスケア、細胞治療・再生医療のサプライヤーを買収

ByMedtec Japan編集部

7月13日、GEヘルスケアは、急成長する細胞治療および再生医療産業用の総合的な細胞加工プロセスシステムのサプライヤーであるバイオセーフグループ(Biosafe SA)を買収したと発表した(買収額は非公開)。

細胞治療は、多くの治療困難な病気、特にがんに対して治療が提供できる可能性があることから注目されており、がんに対する細胞治療市場だけで2020年までに300億ドルに達すると予想されている。2015年末時点で600以上の治療法の臨床試験が実施されている。

スイスのバイオセーフ社は、自動化細胞加工プロセスにおいて20年の実績があり、バイオプロセス、再生医療および幹細胞バンク領域におけるリーディング企業。同社の専売製品は、閉鎖系の流路とシングルユースの消耗品を用いた、従来型のプロセシングツールにはない優れた利点を有している。

GEヘルスケアのライスサイエンス事業とバイオセーフ社の戦略は合致しており、両社による補完的ビジネスモデルにより、製品開発およびカバーできる市場範囲が拡大され、顧客、そして最終的には患者にとって大きな利益がもたらされることになるという。

・GEヘルスケアライフサイエンスのCEO、Kieran Murphy氏のコメント

「GEは、世界に通用する細胞・遺伝子治療用ツール、技術およびサービスを構築中であり、バイオセーフ社の専門技能および革新的システムは、顧客へ提供できるソリューションを大いに高めることになります。GEとバイオセーフ社は、顧客のプロセスの全段階において最適化を支援し、製造リスクを顕著に減らし、これら素晴らしい新薬へのアクセスを増やす、という総合的なアプローチについてビジョンを共有しています。」

・バイオセーフグループSAの創業者兼会長、Claude Fell氏のコメント

「GEと当社が一緒になることで、両社のもつ生物学的、工学的および産業における強みが結び付き、細胞・細胞免疫療法の分野を加速させ主流へと押し上げる一助となります。それにより、世界中の患者が恩恵を受けることができ、個別化医療のビジョンが実現されることになります。」

・両社統合後の新たなGEヘルスケアの組織の下、引き続きバイオセーフ社を率いる同社CEO、Olivier Waridel氏のコメント

「GEヘルスケアと一緒になることで、バイオセーフ社の独自の細胞プロセシング技術をGEヘルスケアの強力なグローバルのインフラに結び付けるという、素晴らしい機会を得ることになります。それにより、我々の顧客に対し、さらなる能力を提供することができ、市場浸透も強化されるでしょう。」

GEの戦略は、業界およびパートナーと連携して細胞療法用のツール、ソリューションおよびサービスを完備したデジタル対応のエコシステムを開発することで、その目的は、顧客に求められる標準化、共同研究および統合を促進させて、これらの新療法を臨床現場の主流に適用すること。

GEは、カナダのCentre for Commercialization of Regenerative Medicine(CCRM)、英国のCell and Gene Therapy Catapult、オーストラリアのCell Therapy Manufacturing Cooperative Research Centreといった業界のリーダーだけでなく、ペンシルバニア大学、カロリンスカ研究所、スローン・ケタリング記念がんセンター、メイヨークリニックといった主導的な立場を担う臨床センターとも、世界的レベルで協働を行ってきた。

2016年、GEは、細胞療法および再生医療の分野における更なる巨額投資を発表した。4月に、GEベンチャーズとメイヨークリニックは、先進のクラウド型ソフトウェアシステムおよび製造サービスを通じて細胞・遺伝子療法へのアクセスを加速させるための独立プラットフォーム型の企業、ヴィトルヴィアン・ネットワークス社(Vitruvian Networks)の立上げを発表。また、1月には、トロントにおいて細胞治療の製造に向けた新技術を加速するために、カナダ政府との3,150万米国ドルの共同投資による、BridGE@CCRM(再生医療商業化センター)細胞療法センターオブエクセレンスを発表している。

カテゴリー: