歩行動作を支援するパンツタイプのロボティックウェアを発表

ByMedtec Japan編集部

信州大学繊維学部と東京都立産業技術研究センターの研究グループは、筋力が低下した患者の可視に装着し、歩行の動作を支援するパンツタイプのロボティックウェアcurara®(クララ)の試作モデル開発に成功、7月21日に発表会を開催した。

パンツタイプは装着にかかる時間が約3分と、従来のものと比べて極めて簡単に装着できるため、病気や高齢化で足腰の弱った患者やリハビリ用の医療・介護ロボティックウェアとして期待されており、数年後の実用化を目指すという。

デモンストレーションの様子
開発者の信州大学繊維学部橋本稔教授

curara®は信州大学繊維学部の橋本稔教授(知能機械学、機械システム学)らの研究チームが、2011年から科学技術振興機構の支援を受け、要介護者の自立支援をめざして開発してきた身体装着型のロボット。手足の主な関節部分に、小型軽量化したサーボモータと減速機を一体化したユニットを装着し、センサーが読み取った装着者の動きに追従して歩行動作をアシストする「同調制御システム」を採用している。主に土木工事や農作業などで使われる外骨格型の「剛体ロボット」とはコンセプトが異なり、着用する人の骨格を利用し、関節の動きを補助する非外骨格型で、身軽に、優しく着用できるだけでなく、歩く方向を変える時に下肢をねじるなど、身体を自然に動かすことができる特長がある。

全身型の試作機は2015年10月に完成したが、装着の際に各パーツを1つずつバラバラに取り付ける必要があったため、ひとりでは装着しにくく、装着時間も15分かかるなどの課題があった。そこで、2015年4月からは東京都立産業技術研究センターと共同で、下肢の機能補助に重点を置いたパンツ型ロボティックウェアの開発に着手し、今回の試作モデルを完成させた。試作モデルは、股関節とひざ関節の4か所にユニットを取り付けたウェアで、介助なしで装着でき、下肢のみのため装着時間も3分ほどと飛躍的に短くすることに成功している。

今後、国内外の展示会等に出展してパートナー企業を募り、数年後の実用化に向けて準備を進める。

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