健診で広がる血液流動性検査

ByMedtec Japan編集部

微量の血液検体を微細な流路に流して血液の流れやすさを検査する血液流動性検査は、血液の流れを実際に視覚化できることから“サラサラ”“ドロドロ”という言葉とともに一時期話題をよんだ。

病院での臨床検査だけでなく、企業の集団健診にも採用されており、徐々に普及が進んでいる。機器を開発したMCヘルスケア株式会社(本社:板橋区)が「国際モダンホスピタルショウ2016」(7月13日~15日@東京ビッグサイト)で展示およびデモを行った(右写真)。

機器に採取した血液をセットし、半導体微細加工技術を用いて加工したシリコンチップ上の微細な溝とガラス基板を圧着してできた流路(マイクロチャネルアレイ)に血液を流すことにより、流路を流れる細胞の状態を直接顕微鏡で観察・記録することができる。血液(全血100μL)が流路を流れきる時間で血液の流れやすさを評価する。

本機器を使用した研究によるエビデンスも蓄積されてきている。血液流動性に影響する因子として、糖尿病、喫煙、過度のストレスが分かってきている。また、心血管イベントの既往があると血液流動性が低下することや、急性心筋梗塞で搬送された患者の血液流動性を調べたデータから、血液流動性の低下が急性冠症候群の発症にかかわっていることが示されている。

血液の流れを画像で見せることで対象者に体内で起きている問題を強く意識づけることができるのが本機器の最大の特長。医師からは薬物治療、特に抗血小板薬の効果を評価するツールとしても期待されている。今後も健診等での普及と、疾患との関係などの解明が進むことが予想される。

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