ベッドや車いす用緩衝材:インターナショナル・ケミカル

By: Medtec Japan編集部

株式会社インターナショナル・ケミカル(本社:熊本県阿蘇郡西原村)では、高圧ポリエチレン製の果物用緩衝材を製造している。クッション性の高い発泡ネットで果物にやさしく、通気性や通水性にも優れている。

近年、同社では成長分野として医療や福祉に注目し、樹脂加工の技術をどのように生かせるか検討をはじめた。福祉施設にニーズを聞くなどして製作したのが、ベッドや車いすに取り付けられるポリエチレン製の緩衝材(写真)。今まで直線部分に巻くものはあったが、要望を受けてメッシュ状にして曲線部分にも自在に取り付けられるように工夫した。

装着することでぶつかったり、重みをかけたりしても痛くなく、高齢者や障害のある人が安心して安全にベッドや車いすを使用することができる。

他にも同社では医療用ポリカーボネートフィルムも開発。薄さ30ミクロンのフィルムや加水分解、耐放射線、低変色耐放射線グレードの開発品を作製している。

今回の熊本地震の影響で工場が大きな被害を受け製造体制が十分でないため、いずれも量産には対応していない。今後、顧客とのやり取りや提案を行いながら、医療や福祉分野での可能性を広げたいという。

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