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メドトロニック、最新の人工膵臓を今年中にFDA申請へ

メドトロニック、最新の人工膵臓を今年中にFDA申請へ

メドトロニックは、世界初のハイブリッド、クローズドループの人工膵臓を2016年後半にFDAに申請予定であると明らかにした。

By: Nancy Crotti(オリジナルの英文記事はこちら

Seeking Alphaで報じられた第4四半期の業績発表で同社CEOのOmar Ishrak氏は、2016年末までにEnlite 3 持続血糖測定センサを備えた携帯型インスリンポンプMiniMed 670Gについて米国でPMAを申請する予定であると語った。

同社の糖尿病機器の売上は、主に米国外でのMiniMed 640Gインスリンポンプの売上に牽引され、4月29日を末日とする四半期で10%増加した。Ishrak氏によると、インスリンポンプ全体の売上は米国外で30%以上増加したという。

「米国で次世代プラットフォームを上市すれば、大きな利益が期待できるでしょう」と同社の糖尿病グループのプレジデントであるHooman Hakami氏はいう。「欧州での売上や新しいポンプのプラットフォームに対する評価は上々です」。

糖尿病事業における営業&サービスチーム、保険者との関係性、2型糖尿病に関するビジネスの成長によって売上は補強されるだろうとHakami氏は付け加える。

一方で、Ishrak氏は、「今後数期にわたって」糖尿病や痛みに対する刺激治療の市場での競争激化を予想しており、同社の修復治療グループを再編成し、「私たちが貢献する病気や症状により強くフォーカスする」と述べている。

修復治療(Restorative Therapy)グループを分割

同社の修復治療に関する機器はこの四半期での売上増は1%にとどまり18.75億ドルだった。この結果は、神経修飾治療での5%の売上減(売上4.94億ドル)、2015年4月の同社の植込み輸液ポンプSynchromed Ⅱ の製造問題に対するFDAの同意判決(consent degree)、髄腔内バクロフェン薬剤の売上、痛みの刺激や脳深部刺激療法の分野での競争の影響であると同社はリリースで述べている。

メドトロニックは修復治療事業を以下の4部門に分割する。脳血管や脳外科機器を含む脊髄・脳治療部門、ドラッグ・デリバリーや脊髄刺激、脊髄インターベンションのような疼痛緩和治療部門、骨盤に関する治療部門、耳鼻咽喉科治療部門である。

さらに同社では修復治療部門をゼネラル・マネージャーによって運営するが、この方法は「当社の心臓血管部門でイノベーションを進めるのに成功した」(Ishrak氏)方法だという。

この再編成によって同社は、「グループの幅広さを、専門医へのフォーカスを維持しながら、病院経営者や保険者にソリューションを提供することに生かすことができる」としている。

パートナーシップ

5月25日にメドトロニックは、デジタル通信大手のQualcommと共同で、患者の血糖値をほぼリアルタイムで検知し送信する持続血糖測定システムの開発を目指すことに合意したと発表している。同社は最近、サムスンIBMとも同様の連携をはじめたところだ。

さらに、脊髄関連事業を進めるためのさらなる一歩として、メドトロニックは5月にイスラエルの脊髄ロボット企業であるMazor Robotics社と2つの合意を結んだ。1つは両社の排他的な共同開発と販売を約しており、もう1つはメドトロニックがMazor Roboticsの株を保有するというものだ。

修復治療事業のプレジデントであるGeoff Martha氏はこの取引を「私たちがサージカル・シナジーと呼ぶ多面的戦略の一部」としており、「サージカル・シナジー」が脊椎分野で同社の「名刺」になるという。

メドトロニックは、当期の調整済1株当たり利益(EPS)を76億ドルの売上に対して1.27ドルとしており、2015年の同期の73億ドルの売上に対して1.16ドルより上昇したと発表した。

通年での結果は、288.3億ドルの売上に対してEPSは4.37ドルと発表された。2015年度は202.6億ドルの売上に対して4.28ドルだった。

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