テルモ、脳動脈瘤用塞栓デバイスを開発する米国Sequent Medical社を買収

By: Medtec Japan編集部

6月12日、テルモは脳動脈瘤治療に用いる新形状塞栓デバイスを開発し、世界で初めて製品化した米国のシークエントメディカル(Sequent Medical)社(米国カリフォルニア州)の全株式を取得するための契約を締結した。

テルモは、成長と競争力が期待できる事業分野における世界的プレゼンスを拡大することを掲げ、脳血管内治療(ニューロバスキュラー)をカテーテル治療に並ぶ重点分野としている。テルモでは脳血管内治療市場は2018 年には約3,000億円規模になると推計しており、本買収によりグループの成長を加速させる。

脳血管内治療の分野では、テルモは2006年のマイクロベンション社(米国カリフォルニア州)買収により市場に参入。以降、脳動脈瘤治療に使用する塞栓コイルと、関連するカテーテルやステントを中心に製品ラインアップを展開してきた。

シークエントメディカルは脳動脈瘤治療の新たな選択肢として期待される新形状塞栓デバイスを開発し、世界で初めて製品化を実現。2010年には、欧州での販売に必要なCEマーク認証を取得し、既にドイツ、イギリスなどで販売を開始している。

新形状塞栓デバイス「WEB」(下写真)は、脳動脈瘤の塞栓術治療に使用される。シークエントメディカル独自の技術により、形状記憶合金が細かく編み込まれており、専用のカテーテルを通して脳動脈瘤に留置されることで、瘤内への血液の流入を抑える(説明動画)。

新形状塞栓デバイス「WEB」 WEBを脳動脈瘤内に留置したイメージ図

既に販売されている欧州を中心とする地域では、WEBの形状と取扱いの簡便さから、破裂した脳動脈瘤の緊急手術や、既存の塞栓術では治療が難しいとされる血管分岐部に瘤がある「分岐部病変」、瘤の入口部が広い「ワイドネック型」などの症例においても使用され、脳動脈瘤治療の新たな選択肢として期待されている。

買収金額は一時金が2.8億米ドル、一定の条件達成に応じて支払うマイルストンは最大で1億米ドル。株式取得手続きは7月から8月を目途に完了予定。

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