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振戦に対処するための新しいウェアラブル機器

振戦に対処するための新しいウェアラブル機器

Trequant社は、振戦患者が自身の生活をより上手にコントロールできるよう、患者自身が症状を定量化することを支援することを目指している。

Trequantのコンシューマー向け機器は振戦に
罹患している手首に装着し、データを記録し
分析するモバイル・アプリにデータを送る
(画像提供:Trequant)

By: Arundhati Parmar(オリジナルの英文記事はこちら

クラシカルな見た目の腕時計の中に、振戦患者が自身の問題を定量化し、それによって自身の生活をより上手にコントロールすることを可能にするデジタル・ヘルス技術が潜んでいる。

これがカリフォルニア州パロアルトを拠点とするTrequant社のビジョンだ。5月10日、このスタートアップ企業は、最終の試作品を商品化するために必要な35,000ドルを集めるためにキックスタート・キャンペーンを開始する。

このコンシューマー向けデバイスは振戦に罹患している手首に装着し、データを記録し分析するための付属モバイル・アプリにデータを送る。また、患者は同じ疾患に苦しむ他の患者たちの世界につながることもできる。

アプリと同様に腕時計も振戦を記録できる。腕時計は、Trequantの創業者であるFawad Bhatti氏が「ダブル・タップ・メカニズム」と説明する機構を用いて振戦を記録するようセットアップできる。

Bhatti氏によると、腕時計に組み込まれた医療用グレードのセンサは、振戦の強度を1mmの正確さで、0.1 Hzまでの振戦の周波数を計測できる。

同社では、RF Digital Corp.のワイヤレス・チップを使用し、BLE(Bluetooth Low Energy)を用いてデータ伝送を行う。腕時計は運動を測定するための加速度メーターとジャイロスコープを装備しており、これにより様々な活動に基づいて振戦を比較することができる。

振戦を記録するのに加えて、このアプリには投薬リマインダー機能もある。

スマートフォンの画面でデータをチェックするのに不便を感じる高齢者などのために、同社ではPCにUSB接続可能なBLE機器も提供している。

現在の機器はコンシューマー向けだが、今後どのような形になるのか、また目標は症状管理と症状の理解にとどまるのか、あるいは実際に治療することになるのかは興味深い。いわゆるクリニカルな機器には、疾患管理と患者の関与となるものから、疾患の治療になるものへ飛躍するものもある。

これまで、振戦と運動障害の治療には、薬物治療や理学・作業療法に加え、外科手術を行い植込み機器によって脳内に電気刺激を与える脳深部刺激(DBS)などが行われている。

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