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ファインテックの「ファインタッカースリム」:イノベーション大賞一次審査通過

ファインテックの「ファインタッカースリム」:イノベーション大賞一次審査通過

By: Medtec Japan 編集部

同社の「ファインタッカースリム」は、内視鏡下手術で用いる細径内視鏡機器の挿入口として適切な幅かつ深さの切開を実現する。これを可能にするのは、刃の突き出し速度を一定にする器具内部のバネ構造だ。

(以下は応募資料より抜粋)


【製品の特長】

「ファインタッカースリム」は、バネを内蔵した単回使用メス。レバーを回転させることで、バネを圧縮して刃の突き出しエネルギーを蓄え、リリースボタン(赤色)を押すとバネが解放され、刃が突き出る。シンプルな構造のため、刃の突き出し速度は一定となる。刃先幅は、2mm、3mm、5mmを準備しており、突き出し長さは5mmに設定している。

メリットは(1)真皮層までの深さをコントロール、(2)正確な切開創幅ができる、(3)バネの慣性力を使うため速度が発生し現行メスよりさらに切開創が綺麗であること。

JETROを利用して国際比較を行ったが、人体に切り込む刃の度合い(切り込み幅、深さ等)を制御する目的のメスは既存品にはなく、新規性・独創性を評価されている。

【開発の背景】

近年増加している内視鏡下手術では、いかに低侵襲化を進めるかと、わずか数ミリの切開創幅の差が術後疼痛に影響するため、いかに正確な切開を行うかが課題と言われている。

従来の腹腔鏡の手術では単一の尖刃刀(スピッツメス)で皮膚切開が行われており、口径差の違う創部でも同じものを使うために開口寸法、深さが術者のスキルに依存している。

なるべく小さい切開創が求められる小児科、傷跡を残したくない婦人科、形成外科などでより高精度の皮膚切開のニーズがある。また、一般外科では既存のメスでは、「真皮層まで一気に切る」が「大きな血管のある皮下組織までは切らない」、という皮膚切開は不可能と言われている。

これらのニーズ、課題に対応するために、正確な幅と深さの切開創を確実にする機構、思い通りの幅・深さが正確に創出できるための切れ味、常に正確な寸法で再現性を保てる仕組みが必要であった。

そこで同社では、(1)刃先先端の精度を極める、(2)刃先先端加工を事業化するために完全自動化、(3)動物実験による切開創幅、切開深さおよび安全性・耐久性を確認、(4)製品認証の取得(クラスⅡのため認証取得)、(5)切開創の切れ味(傷が残らない)の追求を行い、医師や大学の協力を得ながら「ファインタッカー」の開発を進めた。

【会社概要】

産業用刃物メーカーとして、様々な顧客の切断に関する悩み事に答えるため、被加工物に合わせた刃物の先端、先端形状、角度を自由に設計して最適な刃物に仕上げることで顧客が求める最高の切断品質を提供できる切断プロデュース企業である。

顧客に製品を渡すだけではなく、刃物による切断面の切れ味で感動を与える産業用刃物メーカーを目指し、将来“世界一の刃物メーカー”を目指している。

商品群は、スマートフォン等のタッチパネル(高機能フィルム)を切断する抜型や電子部品の焼結前のグリーンシートを切断する刃物、または飲食用パッケージ切断、さらには炭素繊維切断等々すべての産業界に刃物を提供している。


 

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