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医療機器への応用が進むベアリング:MD&M Westレポート

医療機器への応用が進むベアリング:MD&M Westレポート

By: Medtec Japan編集部

ベアリング(軸受)の医療機器への応用はどのように進んでいるだろうか?MD&M Westおよび同時開催のAUTOMATION TECHNOLOGIES West(2/9-11米国アナハイム)から動向を探った。

以前よりダビンチに代表される手術ロボットなどの研究開発にはベアリングを含む産業用機械部品メーカーが関わってきたといわれている。今後応用が期待されるのはロボットや、検査・分析機器など自動化が急速に進む分野だ。

医療機器への応用に際しては、クリーンルームでの使用を想定した防塵性やグリースの飛散防止、防錆性、高温や殺菌処理への耐性、MRIなど特殊な検査機器での使用を想定した材質選定、さらには生体適合性など、応用製品に最適化した対応が求められる。また、FDAなど規制当局が求める医療機器に特殊な基準や各種規格への対応も課題となるが、最終製品の医療機器メーカーが独自に基準を定め、部品業者に遵守を要求したり査察を行ったりするケースも多いという。

NSK Americasのブースではボールベアリングの他、検査機器用リニアガイド、アクチュエータを展示する。

「従来のハイエンドのベアリングももちろんですが、米国ではポータブルな検査機器が増えてきており、検査施設やクリニック向けのニーズに注目しています。より軽量化したりコストを下げたりして提案しています」と同社のDirector of Advanced Technologyの森田公一氏。

手術用ロボットの先端部分のアクチュエータでは数十回の使用で廃棄する場合もあり、耐久性よりコストが優先されるケースもあるという。

材質としてはクリーンルーム対応のグリースを用いたものやセラミック製など、クリーン環境用、高温環境用、腐食環境用のものを展示する。

試験的に製作したマニピュレータ(写真右)では、再生医療向けに操縦用スティックの操作で、幹細胞へ胚を注入するといった微細な作業をサポートする。

MD&M Westは例年2月に米国アナハイムで開催される国際医療機器開発展示会。今年は2,200社以上の出展、22,000人以上の来場者を集め、医療機器の開発につながる要素技術の大博覧会となった。TSNN誌によると、今年の大きなトレンドは3Dプリントやロボット技術、製造プロセスの安全管理、新たな規制・環境対応の滅菌技術であった。

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