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オムロン、ウェアラブル血圧計をCESで発表

オムロン、ウェアラブル血圧計をCESで発表

日本の電子機器メーカーであるオムロンが、医療機器というよりスマートウォッチのような新たな血圧計で米国のウェアラブル市場に進出した。

By: Kristopher Sturgis(オリジナルの英文記事はこちら

米国人の約30%が高血圧で、その半数が血圧管理に苦労している。血圧管理が難しいのは習慣的に血圧を測定しなければならないからであり、特に外出先や職場での測定は困難だ。さらに、血圧測定の精度は腕の位置やカフのサイズなど一見些細な事柄に左右されてしまう。

オムロンはこの問題に解決法があると考えている。同社は精度を保証しながらスマートウォッチのフォームファクターを取り入れた血圧計を米国CES(Consumer Electric Show)で発表した。現在、FDA認可のための準備中で今年(2016年)末には200ドル前後で発売を予定している。

“Project Zero”と知られる技術には実際には2つの新しい機器が含まれる。スマートウォッチ型に加え、測定結果を小さいディスプレイに表示する従来型の上腕式の血圧計である。手首につけるタイプではこれが最新式と言われている。

手首から血圧を測定するのは確かに普通ではなく、医者にかかったことがある人は誰でも、患者は腕を測定位置に置いて上腕にカフを巻いて血圧を測定するのが普通だと考えるだろう。しかし、オムロンの新しい手首のウェアラブルタイプは、腕の位置を計測するセンサを内蔵し、正確に血圧を測定できる位置になるように腕を上げたり下げたりするよう警告してくれる。

血圧測定が可能なウェアラブル機器を開発しているのはオムロンだけではない。2015年初めには、EchoLabsは光パルスを用いて、血圧に加えて脈拍や水和レベルといった様々な生理学的データを計測できる新たなウェアラブル技術を試験中であると発表した。

オムロンは血圧測定の分野では約40年に及ぶ豊富な経験がある。

高血圧と低血圧のマーカーとして使える血圧測定機能はフィットネス・トラッキングの分野では画期的なガジェットといえるかもしれない。この機器では血圧だけでなく歩数や睡眠、心拍数の測定、消費カロリーの推計、そしてもちろんカレンダーや時間の表示が可能である。

また、本機器は1心拍あたり±3mmHgの誤差という精度で測定が可能。測定結果はアンドロイドとiOS対応のモバイル・アプリ、Omron Connectで記録でき、データは医師とも共有できる。

歩数や心拍数を計測する程度の従来のスマートウォッチに比較すれば、本機器は他のウェアラブル機器より進んでいる。ウェアラブルというフォームファクターによってもオムロンは血圧測定というニッチ分野で勢力を拡大できるかもしれない。

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