超精密ばねを世界へ:小松ばね工業

By: Medtec Japan 編集部

小松ばね工業(本社:東京都大田区)は、超精密ばね製造・加工を得意とする。

もともとカメラシャッター用の精密ばねの専門工場としてスタートしたが、時計・電気機器・通信機器・OA機器・自動車部品などの分野に進出し技術力を高めてきた。

医療分野では、内視鏡用コイルばねで医療機器メーカーからの受注がはじまり、特に2009年以降の展示会(MEDTEC Japan)出展をきっかけに受注生産が拡大していった。

同社社長の小松万希子氏がいう通り、国内企業の製造拠点が海外に移転する時代に国内で高付加価値を求めた結果だ。

最大の強みは精度の高い超精密ばね製造・加工で、同社製品が血管内治療(カテーテル治療)で用いられるガイドワイヤーに使われている。

ガイドワイヤーの材質は従来ステンレスだが、レントゲンに写るためマーカーとなるプラチナの利用も増えている。

線材の線径0.06mm(外径0.4mm)(左)、0.04mm(外径0.31-0.35mm)(右)の長巻細線ばね(ピッチ変更や凹凸の加工も可能)(上は0.5mmシャープペンシル芯)

小松氏は海外の展示会などで情報収集を積極的に行っている。特にガイドワイヤーでは、一方の先端での回転がもう一方の先端まで伝わるトルク技術が肝であり、同社では経験のない技術をいかに取り入れるかが課題と感じている。また、特許切れ技術の活用にも可能性があるという。

最近、海外展示会をきっかけに新興国からの問い合せも増えた。日本ではガイドワイヤーを内製する医療機器メーカーが多いため、開発パートナー探しに海外展開も視野に入れる。また、内視鏡やカテーテル以外の応用分野の探求も継続するという。

■ 小松ばね工業株式会社

http://www.komatsubane.com/index.html

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