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インド政府、医療機器価格を精査

インド政府、医療機器価格を精査

多国籍機器メーカーが製品の小売価格を最大限に高くしていたのではないかという疑惑が持ち上がってから、インド政府は各メーカーに価格の詳細を提出するように要求している。

By: Arundhati Parmar(オリジナルの英文記事はこちら

病院が国内で機器メーカーに価格圧力をかけるようになるにつれ、インドで製品を販売するメーカーは小売価格について政府の精査を受けなくてはならなくなってきた。

報道によると、インド政府は機器メーカーに、製品の価格設定を見直し、最大小売価格(MRP)の詳細をインドの医薬品規制当局であり、医療機器の価格も監督しているNational Pharmaceutical Pricing Authority(NPPA)に提出するよう要求した。

「インドでは実際の陸揚げ原価(landed cost)の少なくとも3~4倍で輸入ステントが売られている不当なケースもあります。各企業は価格設定を見直す必要があります」と政府高官はPress Trust of India 紙に語っている。

陸揚げコストとは輸入された場合の価格を指している。同じ高官は、機器メーカーが自社ステントを使う病院や医師に高額の手数料を支払うために、患者が支払う金額が高騰しているという苦情も受けていると付け加えた。

インドの医療機器業界関係者もMRPを吊り上げるやり方が横行していると非難する。「恣意的なMRPの設定という誤った行いが広まっており、是正するために政府の直接介入が必要なくらい深刻な状況です」とインド医療機器製造業協会のフォーラム・コーディネーターであるRajiv Nath氏はいう。

さらにNath氏は、医療機器について輸入品と国内生産品の条件の公平性を保証することがインド政府の義務だと付け加える

この疑惑が本当だとすると、インド政府がこの問題をどのように対処するかは興味深い。インド国民の圧倒的多数が医療保険で保障されておらず、ヘルスケアで高額の自己負担を負っていることを考えると、一般消費者にとってはこのような精査は必要なことかもしれない。2012年のインドのヘルスケア市場についてのMcKinseyレポートによると、2004年に健康保険にカバーされているのは国民の5%だけだった。

インド政府は医療機器セクターを現状の50億ドルから500億ドルに成長させることを掲げている。さらに、現在製薬メーカーとともに医療機器メーカーの規制を行っている医薬品部門の中にではあるが、医療機器を統轄する独立した規制機関を設立する方法も検討している。

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