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Google、心臓病治療に2500万ドルを出資

Google、心臓病治療に2500万ドルを出資

米国心臓協会(AHA)の資金と合わせて、単一の新規研究活動に対して5年間で5000万ドルの資金提供を目標とする。

By: Chris Newmarker(オリジナルの英文記事はこちら

これはいわば、Googleによる技術革新に関する新たな「月探査」アプローチかもしれない。今回取り組むことになったのは、世界の死因第1位で1700万人もの死因となる心血管疾患である。

最近、Googleのライフサイエンス事業を担うAlphabetとAHAは心血管疾患に取り組むために今後5年間で5000万ドルの資金提供を行うと発表した。資金はAlphabetとAHAで折半し、単一の新規研究プロジェクトが対象となる。

来年(2016年)早々には、2つの組織の代表からなるジョイント・リーダーシップ・グループが、この疾患に対する創造的なビジョンをもった心臓病専門家あるいは他分野の専門家をチームリーダーに選ぶという。

「リーダーになるのは、例えば素晴らしいアイディアをもったウィスコンシン州のティーンエイジャーかもしれません。もっとも優れたアイディアが勝利すべきです」とGoogleライフサイエンスのトップであるAndy Conrad氏はAHAのブログで述べている。

Conrad氏によればチームリーダーの決定にはほど遠い状態だという。彼は1枚の紙に収まるような提案がよいと考えている。

「私たちは先入観をもたないことにしています」とConrad氏はいう。「私たちに最善の答えがわかれば、自分たちでやるでしょう。でもそうではないので、人々にアイディアを出してもらい、それを知識人がレビューし、選んでもらうのです」。

GoogleとAHAでは5000万ドルははじまりに過ぎないとしている。チームリーダーによって集められる機能横断的グループは、臨床研究や工学、データ解析の分野、指導者層からのサポートを得られるだろう。グーグルのライフサイエンス部門の技術面での資源と、AHAの科学・医療面での資源が結びつくのだから。

「うまくいけば、他にも資金源を得られるかもしれません。どこかの政府機関や資金援助団体が考えられます」(Conrad氏)。

GoogleとAHAは、米国の政府機関から追加の資金を得て、研究者が申請書類に時間を費やすことなく大きな賭けをするチャンスを得られるようになることを希望している。

ケンタッキー大学のSaha Cardiovascular Research CenterのGregory Graf氏は、このプロジェクトでは、現在構築されつつある大規模な心血管疾患のデータを解明することに重点的に取り組む可能性があるとWired誌で推測している。

Conrad氏はこの研究によって「リスク状態の人々を特定し、重大な結果になる前に正しい治療を受けられるようにしたい」と示唆している。

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