あなたは解決しようとする課題を本当に理解しているか?

もし私があなたに「問題を解こうとする前に、問題が何かを理解することが重要だ」と説くなら、あなたは皮肉っぽく「当たり前だ」と答えるだろう。しかし、解決しようとしている課題を理解していないこと、これが医療技術やその他の分野でもっともよくみられる起業家たちの失敗なのだ。もっと悪いことに、課題を理解しようと強く意識しているのにそれが難しいのである。

By: Geoff Rogers(オリジナルの英文記事はこちら

この記事では、あなたの課題への理解レベルをどのように評価するかを示したい。何が重要か(重要でないか)がわかったら、すぐにでも正しい方向に踏み出すべきだ。この記事の背景については最近私が書いたバイタル・リストを参照のこと。

まずは一線を引いて、潜在的な精神的バリアをなくそう。すでに開発を始めていようといまいと関係ない。問題なのは、少し時間を止めて立ち止まり考えることだ。今しばらくは、あなたの解決アイディアは忘れてしまおう。

「本当に課題を理解する」とはどういうことか?

私がもっともよい方法だと思うのは、すべてを具体的な「使用例 use case」に還元することである。使用例とは何だろうか?使用例とは解決を示そうとしている場合に、「いつ when」「どこで where」「なぜ why」「どのように how」あなたの解決策が使用されるかという、完全な記述である。あなた自身がエンドユーザーの立場になってみるということだ。使用例を本当に理解している人は、課題について何も知らない人とも会話ができ、課題をもたらす一連の出来事を明確に述べることができる。アインシュタインがいうには、「あなたがおばあちゃんに説明できないことはあなたは本当には理解していない」のである。(課題を理解すること以外に)このアプローチのよいところは、徹底的にユーザー中心になることである。

あなたはあなたの課題を理解しているか?

自分自身でテストしてみよう。一歩立ち止まって、あなたは使用例を完全に明示することはできるだろうか?その後に下記の質問を考えてみよう。

  • いつ、どこでその課題は発生しますか?
  • どのような出来事や要因によって、その課題が発生しますか?
  • その課題が発生する時、誰がその場にいて責任を持っていますか?
  • 誰が、どのようにその課題によって影響を受けますか?
  • 他に関係者はいますか?
  • 課題の全体は1つのソリューションによって解決しますか?あるいはより複雑ですか?
  • 課題解決を妨げるものはありますか?

他にも課題によってはよい質問があるかもしれないが、上記のリストを出発点にすることができるだろう。

課題が何かがわからない!どうしたらいいだろう?

上記の質問の一部、あるいはすべてに答えられない、つまり課題を理解できていない場合は、すぐにでも答え探しに着手しよう。これには、エンドユーザーとの徹底的な協議とあらゆる関連ポイントを掘り下げる作業が伴う。

表面的ではなく、自分がその分野の世界的なエキスパートになるくらいのつもりで、できる限り深く理解するようにしよう。最終目標は、間違いなくすべての疑問に答えられるくらいに、はっきりと詳細にエンドユーザーとノンユーザーに使用例を説明することである。

最後に、学習を継続する態度をとろう。学ぶことがなくなることはない。医療では最新のベストプラクティスが常に変化し、進歩していくからだ。

■ 筆者Geoff Rogers, PhDは次世代の医療機器開発・商品化を専門とするエンジニア、起業家で、数多くの医療機器会社を共同設立し、指導している。IntelliMedical社の創業者としてよく知られている。

Geoff Rogers博士はインターベンション治療用のロボット制御によるガイドワイヤーを開発したIntelliMedical社長
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