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アボットの分解性ステントの日本での成果

アボットの分解性ステントの日本での成果

アボットは、日本における1年間の臨床試験で完全分解性のAbsorb心臓ステントが既存のXience薬剤溶出ステントと同等の成果を上げたと発表した。

By: Brian Buntz

アボットは最近、新しい分解性ステントであるAbsorbと既存ステントとの比較試験を行っている。今回、日本において38施設400名の患者で行われた臨床試験では有効性が示されたが、分解性ステントによる血管の治療は従来のステント治療とは異なる特徴を含むものであった。従来のステントではステント内の再狭窄が問題であり、金属製ステントでは恒久的に血管の動きが制限されることが問題であった。

一方、Absorbステントは、曲がる・拍動する・拡張する能力を持ち、心機能の必要に応じた動きを可能し、それによってこれらの問題を回避している。

日本での臨床試験は最初のXienceとの比較試験ではなく、2014年に欧州で501名の患者で行ったAbsorb II試験でも同様の結果が報告されている。

試験の主要評価項目は、心血管死、治療対象となる血管による心筋梗塞、治療対象となる病変における虚血による血行再建をあわせた“TLR(target lesion failure)”の観点で、AbsorbがXienceと比較して優位であることを示すことであった。結果は、TLRの発生はAbsorbでは4.2%、Xienceでは3.8%であった。

第二の評価項目である血管造影でのセグメント内“LLL(late lumen loss)”の発生率は両者で同等であった。

「日本での結果はAbsorbのデータ集積に貢献するもので、完全分解性のステントは初期段階では、心臓の血流を改善するという点で恒久的に留置される金属製ステントと同様に機能するという臨床的エビデンスになります。しかし、金属製の薬剤溶出性ステントとは異なり、Absorbは長期的に分解され後に何も残しません」とアボットの最高医務官であり副部長のCharles Simonton氏は述べる。

「Absorbが完全に分解されるということは、治療された血管が患者の生活活動に応じて機能するようになる可能性があることを示している」。

Absorbは既に90ヵ国で販売され、アボットは現在米国と日本で承認を申請している。

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