介護ロボット市場は2020年までに大幅拡大の見込み、富士経済調べ

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済は、製造・非製造業向けロボットの世界市場を調査を実施し、パワーアシスト・増強スーツなど介護市場をはじめとする非製造業向けロボットの導入が2020年までに大幅拡大する見通しと発表した。

2014年の非製造業向けロボットのグローバル市場は、前年比26.5%増の6,499円で、モビリティと家事/生活支援カテゴリーの市場規模が大きいという。

モビリティでは自動車に搭載されているADAS(先進運転支援システム)、家事/生活支援では一般家庭に普及しつつある掃除ロボットが市場をけん引している。

今後の伸びが予想されるカテゴリーは、業務/インフラ、災害・復興、その他・研究用ロボットである。業務/インフラではインフラ点検ロボット、災害・復興ではレスキューロボット、その他・研究用ではヒューマノイドロボットの伸びが期待される。また、医療/介護/福祉カテゴリーの見守りロボッ ト、移乗ロボット、セラピーロボットも伸びるとみられる。

その中でも注目されるのが、パワーアシスト・増強スーツだ。

2014年の市場は前年比3倍の12億円。先行しているサイバーダイン社が市場をけん引している。また、2014年からイノフィス社が安価なタイプの製品を展開したことや、2015年にはアクティブリンク社がパワーアシストスーツの本格的な販売を開始することで、市場は急拡大するとみられる。
生活支援ロボット向けの国際安全規格「ISO/DIS13482」が発行されたことで、リスク・アセスメントに関する共通ルール策定が進み、参入メーカーが増加すると考えられる。

また、規格の標準化により安全性や有用性が認知され、従来の医療・介護器具と同様に介護保険が適用されれば、使用者の導入負担も軽減され、施設介護に加えて潜在需要が大きい在宅介護などでの採用が期待される。
今後、本格的に事業展開する介護サービス事業者の増加に伴い、流通ルートやメンテナンス体制が充実し、使用環境も介護・医療の現場から林業、農作業、あらゆる現場作業の補助への広がりが予想される。

本調査結果の詳細は、富士経済が発行した「2015ワールドワイドロボット市場の現状と将来展望」にまとめられている。調査対象は、製造業向けロボット16品目、半導体・電子部品実装向けロボット7品目、非製造業向けロボット20品目の世界市場と、ロボット向け注目構成部材7品目の国内市場(日系メーカーの海外販売実績を含む)。

<パワーアシスト・増強スーツ【非製造業向け(サービス系)ロボット】市場見通し>

2014年 12億円
2020年予測 70億円
2014年比 5.8倍


 

 

 


株式会社富士経済

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