IoTと介護ロボットを融合するインフラシステム

富士通株式会社(以下、富士通)は、生活支援ロボット関連事業を展開するRT.ワークス株式会社(以下RT. ワークス)に、IoTと介護ロボットを融合するインフラシステムを提供している。

RT.ワークスが開発した生活支援ロボット「歩行アシストカート」に搭載されたセンサーから収集した情報を、富士通のIoTプラットフォーム上で管理、蓄積、分析することで、家族や介護施設関係者は位置情報や歩行距離などをリアルタイムに把握することができ、利用者の活動量の確認や異常検知などの見守りを可能としている。

また、使用状況から歩行アシストカートのバッテリー状態や機器情報などを分析し、当社から機器の故障対応などの新たなサービスを提供できるようにもなっている。

富士通は、IoTプラットフォームを活用して、機器のセンサーから得られる多様な情報にもとづく見守りサービスやヘルスケア(健康管理)といった新しい価値を創出し、RT.ワークスとともに超高齢化社会に向けた新たなビジネスを、医療・介護分野や自治体向けなど、様々に展開していく予定だ。

■背景
近年の高齢化の進展にともない、介護のニーズはますます増大している一方、核家族化や介護を行う家族の高齢化などが進み、要介護者を十分に支援できる環境づくりが難しい傾向にある。このような状況から、高齢者自身が自立して安全に日常生活を送るための支援を可能にする、自律型介護ロボットの活用に注目が集まっている。

■導入サービスの概要
1 新たなビジネスモデルを低コストかつスピーディーに実現するIoTプラットフォームの提供
富士通のIoTプラットフォームは、アプリケーション開発環境をクラウド上で容易に利用でき、実現性を検証したIoTモデルをもとに、センサー・デバイス、ネットワーク、ミドルウェア、アプリケーションなどを組み合わせることが可能なトータルなシステム環境。今回、RT.ワークスの歩行アシストカートに搭載されたGPSや6軸モーションセンサーなどのセンシング情報を、機器内で接続された富士通エレクトロニクス株式会社が開発したネットワーク通信デバイスから数秒おきに配信し、富士通のIoTプラットフォーム上で管理、蓄積、分析するす。これにより、利用者の歩行距離や歩行速度などの日々のデータから健康状態を把握することが可能になるほか、機器の傾きや転倒といった状態をリアルタイムに検知することで利用者の異変などを予測し、アラートを通知することが可能となる。

2 歩行アシストカート購入後の保守サービスを提供
利用者情報(使用状況、健康状態、歩行速度などの設定情報)や各種要望、トラブルなどの問い合わせを、株式会社富士通エフサスのサポートセンターが請け負う。一貫した情報を把握し分析することで、歩行アシストカート利用における課題や改善点を見出し、利便性を追求した今後のサービス開発に反映していく。また、歩行アシストカートの稼働時間や経年数などにより、活動量の少ない利用者にカートの利用を促したり、機器の計画的なメンテナンスや故障の予測などが可能になる。

IoTプラットフォームを活用した歩行アシストカートの利用イメージ図

 

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