新モバイル超音波ソリューション

先月開催されたMEDTEC Japan 2015において、注目を集めていたのが「超小型モバイル超音波デバイス」(view phii、ビューフィー)と、このデバイスを活用した「ソリューション」だ。

国際展示会に初お目見えしたソシオネクスト社の超小型モバイル超音波測定器「view phii」(ビューフィー)

富士通株式会社とパナソニック株式会社が、両社のシステムLSI事業を統合し、両社と日本政策投資銀行の出資を受けて設立した株式会社ソシオネクストが開発したもの。

ビューフィー(右画像参照)は、最新の超音波テクノロジーによって、気になる箇所の筋肉量や脂肪量などを、その場でリアルな映像で見ることができる新しいボディーチェッカーで、撮影したデータはクラウドに保存できるので、身体の状態のチェックに、トレーニングやエステの効果確認やモチベーションアップに最適だ。

同社は、今年3月にシステムLSI事業会社として誕生したばかりだが、富士通とパナソニックが長年培った映像・イメージング、光ネットワークなどの技術を核に、技術力、知的財産、顧客基盤などの経営資源を一大集結させている。従来の大型の超音波診断装置をパスポートサイズ程度まで小型化することに成功。測定したい部位にデバイスを当てるだけで、体内の様子を画像化できる。軽量で、バッテリー駆動、ケーブルも不要なため、屋内だけでなく屋外でもストレスなく使用できる。

さらに、ネット環境にあれば、取得したデータをワイヤ レスで市販のタブレット端末やスマートフォン、自宅のパソコンに送信できる。デバイスで撮影した筋肉量や脂肪量などの超音波画像は、タブレット端末 のアプリケーション上などで瞬時に表示される。 超音波画像はクラウド上で保存・管理できる。従って、時系列的な「データ解析プログラム」や、取得した画像をベースに、効率よいトレーニングメニュー を提示する「運動効果プログラム」など、各種ソリューションも提供していく。 このように手軽に自分の体内を可視化できるデバイスの登場は、画期的だ。

超音波機器の単体だけでなく、さまざまな関連ソリューションと合わせての提供も、使い勝手が良さそうだ。ソシオネクスト社では、当面はフィット ネスジムやエステティックサロンを対象に本サービスを提供するが、近い将来はヘルスケア用途としての導入も考えているという。

ソシオネクスト社のブース内の測定コーナーでは、大勢の来場者がview phii」(ビューフィー)を体験した

ますます高齢化が進む中、遠隔医療の一助として、高齢者が在宅で撮影した画像を、主治医などが診断できるようなツールとなれば、患者がいちいち 病院にでかける手間も省ける。

また、予防医療としての活用も注目される。たとえば、脳梗塞は、首の頸動 脈にプラーク(粥腫)が増えると発症するが、日常的に頸動脈野プラークの量をチェックしておけば、脳梗塞の予防にもつながるだろう。

超音波は、CT(コンピュータ断層撮影)やMRI(核磁気共鳴画像法)と違って、被爆リスクがないのもメリットだろう。


株式会社ソシオネクスト

www.socionext.com

 

カテゴリー: