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大衛の腹腔鏡手術器具ホルダー:イノベーション大賞一次審査通過

大衛の腹腔鏡手術器具ホルダー:イノベーション大賞一次審査通過

 

医療現場の切実なニーズであり、医療従事者の作業効率化を達成するテーマを、開発経験の豊富でない企業と大学の共同で実現させた産学連携の好例として評価された。

【製品の概要】エンドエプロン/ENDO APRON」

本製品は、「平成24年度ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」の採択を得て、大衛株式会社が大阪大学次世代内視鏡治療学共同研究部門および大阪大学医学部附属病院手術部と共同開発した「腹腔鏡手術器具ホルダー」である。

本製品は、腹腔鏡手術で頻用されるエネルギーデバイスはじめ高額な手術器具を収容するエプロン状ホルダーで、内部は130℃の耐熱不織布でライニングされている。術者の腰に装着し、器具を収容しておくことで、必要なときに必要な器具をすばやく取り出すことができ、器械出し看護師からの器具の受け渡し回数を劇的に軽減することができる。エプロン開口部はプラスチック製ループで常に広く開口しているため、術者はモニターから視線を動かすことなく手元で器具の出し入れが可能となる。

【開発の経緯】

腹腔鏡手術で頻用される器具には単回使用のものが多く含まれ、誤って術野から落すと再使用できない。腹腔鏡手術では視野の妨げとなる臓器を手を使って開排することができないため、手術台を大きく傾け重力の作用で視野の確保を行うことが多い。その際、傾いた手術台から器具が滑り落ちるというトラブルがあとを絶たない。高額な手術器具の落下トラブルは個々の病院にとって大きな経済的負担となるだけでなく、国全体にとっても国民医療費を抑制する上で潜在的課題の一つである。また、看護師不足が深刻化するなか、器具の受け渡し作業の軽減は器械出し看護師の労働負担軽減にも繋がり、看護師が手術で使用するガーゼや針のカウントといった患者安全を守るための本来の業務により集中できる環境の創出にも繋がる。

加えて、器械受け渡しミス等を軽減し、結果として手術時間の短縮が期待できることから、患者にとってのメリットも大きい。本製品は、貴重な手術器具の落下による汚損を防止でき、また、器械出し看護師の負担軽減、省力化を促し、結果として手術時間の短縮、患者の安全性向上が期待できる。臨床現場からのニーズをもとに生まれた画期的な製品である。

【会社概要】

大衛株式会社は、昭和26年5月の設立。主要な事業は、医療衛生材料の製造及び販売、関連商品の輸出入業。

取扱製品は、衛生材料(ガーゼ・脱脂綿とその加工品、包帯類 医療用不織布:手術ガウン、患者ガウン、キャップ、マスク、ドレープ類)、産婦人科用品(オサンセット、分娩キット、清浄綿、やわらかタオル、ショーツ類)、縫製品(手術衣、患者衣、看護衣類)など。

滅菌(オートクレーブ・EOG)、医療機器受託加工及びOEM供給をおこなっている。

第二次審査は、MEDTEC JAPAN 2015開催初日(4月22日水曜日)に、MEDTEC会場で一次審査を通過した各企業が約10分間のプレゼンテーションをおこない、その場で審査員が審査を行い、午後4時頃に結果発表・表彰式を行う予定となっている。


大衛株式会社

www.amethyst.co.jp

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