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臨床検査薬・機器事業、2013年度は海外向けが大幅に伸長

臨床検査薬・機器事業、2013年度は海外向けが大幅に伸長

臨床検査薬・機器事業規模推移と予測(矢野経済研究所)

2013 年度の国内主要企業40 社における臨床検査薬・機器事業規模は前年度比9.8%増の8,704 億円で、特に海外向けが前年度比19.1%の3,577 億円と大幅続伸した模様。矢野経済研究所が調査結果を公表した。

海外向けウエイトが高いのは、生化学自動分析装置、血球計数装置などを展開する一部企業に限 られているが、免疫検査装置・検査薬分野等の海外展開も徐々に進展している。

とくに 2013 年度の海外向け臨床検査薬・機器事業の伸長要因としては、為替の円安の進行によるところが大きかったという。

海外向けの臨床検査薬・機器事業は、一部の企業による生化学自動分析装置、血球計数装置などの販売が好調であるほか、免疫検査装置・検査薬等でも海外展開を強化する動きが強まっており、2013年度の海外向け臨床検査薬・機器事業は、為替の円安進行を背景に拡大したという。

国内の臨床検査薬・機器市場動向

一方、わが国における臨床検査薬・機器市場規模は、高齢者人口の増加および、がん検診など予防医療への重点施策に加え、各種感染症などの流行などもあり、年率 3%前後の微増で堅調に推移している。

2013 年度については生活習慣病分野等での検査需要のほか、インフルエンザなどの流行も認められ、国内向け臨床検査薬・機器事業規模は、前年度比 4.1%増となった。

事業を臨床検査薬と臨床検査機器・関連事業別に見た場合、検査薬事業は 5,346 億円、検査機器・関連事業は 3,358 億円であった。

検査項目別では、糖尿病管理指標の HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)、心不全の診断・病態把握の BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)および NT-proBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体 N 端フラグ メント)、細菌性敗血症鑑別診断の PCT(プロカルシトニン)、血栓症診断の D ダイマー、糖尿病性腎症の マーカーとなる尿中アルブミンなどの検査が、比較的好調に推移している。

将来展望

2014 年度の国内主要企業における臨床検査薬・機器事業規模(臨床検査薬・機器事業を展開する国内主要 40 社の事業者売上高ベース)は、国内向けが前年度比 2.8%増、海外向けは同 7.9%増、あわせて同 4.9%増の 9,130 億円と予測。
国内向けの事業では、今後も POCT(Point of Care Testing:臨床現場即時検査)関連や糖尿病関連、 がん検診関連などの検査が堅調に推移すると予測している。

また、新しい領域では一般消費者向けの検査 分野に注目が集まっているという。

異業種企業等による一般消費者向け遺伝子検査ビジネスの参入が相次いでいるほか、薬局店頭等での自己採血検査の拡大、医療用検査薬の一般医薬品(OTC)化等の検討も 進められている。

これら一般消費者向け分野は、発展途上のビジネスであるが、国民の予防医療意識の 向上、臨床検査の裾野拡大などの面で臨床検査薬・機器企業に与える影響力は徐々に高まるものと矢野研究所では考えている。

また、海外向けの臨床検査薬・機器事業は拡大基調が続くと予測。

ただし、新興国における現地企業の独自成長等も認められ、とくにローエンド機器分野での販売競争は激しさを増す可能性が高いという。

日本企業の海外向け事業成長の観点では、ハイエンド機器分野による展開、検査項目での差別化などが重要になるものと指摘している。

今回の調査は、2014 年 6 月~9 月の期間に、国内の主要な臨床検査薬・機器事業展開企業 40 社(日本企業および海外企業日本法人)を対象に、同研究所の専門研究員による直接面接取材、電話取材、ならびに文献調査をしたもの。

 

 

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