MEDTEC Japan 2014、昨年の倍を超える来場者数を記録!

MEDTEC Japan 2014」には前年を大幅に上回る来場者が東京ビッグサイトを訪れ、医療機器産業界への成長期待の大きさを感じさせる結果となった。

今年で6回目の開催となった医療機器の設計と製造技術に関する展示会/国際セミナー「MEDTEC Japan」(主催:UBM Canon、後援:日本医療機器産業連合会)。

同展示会への出展を希望する企業が大幅に増えたため、会期を3日に拡大し4月9日(水)-11日(金)で開催したところ、出展社数は430団体(383社)、来場者数は28,137名(前年13,210名)となった。 

MEDTEC Japan総来場者数(上段赤色=今年2014年、下段青色=昨年2013年)

出展社数・来場者数とも過去最高となり、第1回開催の2009年から毎年更新してきた過去最高記録を今年も更新した。(さらに詳しい結果は来週にアップデート予定)

MEDTEC Japan来場者数(青色=昨年の来場者数、赤色=今年の来場者数)

 

以下は、開催前の主催社インタビュー。

MEDTEC Japan 2014

主催者が語るMEDTEC Japanの役割――「MEDTECは、医療機器情報の宝庫」

アジア最大の医療機器設計・製造に特化した展示会・セミナー「MEDTEC Japan 2014」が開幕した。第6回目となる今年は、会期日数を3日間に増やし、会場スペースも大幅拡大して、過去最大規模での開催となる。医療機器に関連する関係者にとって、「新たなビジネスパートナーやサプライヤーを発見するチャンス」となるMEDTEC Japan。今年の展示会・セミナーの狙いや、見どころなどを主催者に聞いた。


2014年4月9(水)〜11日(金)の3日間、東京ビッグサイトでアジア最大級の医療機器設計・製造に関する展示会・セミナー「MEDTEC Japan 2014」が、MEDTEC Japan事務局(UBM Canon Japan合同会社)の主催で開かれている。MEDTEC JapanはUBM Canonが米国・欧州・中国など世界各地で開催している医療機器設計・製造業向けの国際展示会「MEDTEC」、「MD&D」シリーズの日本版として、2009年より毎年規模を拡大して継続開催している。

本記事では、初回開催より事務局責任者として企画・運営を担当してきたMEDTEC Japan事務局マネージャーとセミナー企画・運営担当者に、MEDTEC Japanの狙いや見どころについて聞いた。

「MEDTEC医療機器」誌(以下、MJM):第1回MEDTEC Japanの立ち上げから展示会を企画・運営されていますが、第6回目となる今年はどのような展示会をめざしておられますか。

MEDTEC Japan事務局マネージャー(以下、MEDTEC担当):お陰様でMEDTEC Japanは毎年大盛況で、出展社数・来場者数ともに年々、急増しています。今年は東京ビッグサイドの東3・6ホールで、会期を従来の2日間から3日間に拡大して開催しますので、来場される医療機器メーカーの方々には、今までよりじっくりと、最適なサプライヤーを探して頂けるようになるでしょう。

また、出展されるサプライヤーの方々にとっても、3日間にわたり自社の製品・技術・サービスを存分に紹介して頂くことで、商談につながるビッグチャンスとなると思います。

今回は、前回より約2割アップの出展社数450社/団体、来場者も2割以上増えて16,000名くらいになる見込みで、過去最大規模になることは間違いありません。

MJM:医療機器といっても幅広いジャンルがあります。展示のカテゴリはどのようなものがあるのでしょうか?

MEDTEC担当:展示カテゴリは、完成品としての医療機器を設計・製造するための分野を対象にしています。具体的には、金属/プラスチック関連の機械・製造・技術・素材をはじめ、医療用包装、測定機器、医療用バイオマテリアル、産業用ロボット、医療用エレクトロニクスなど、とても幅広くカバーしています。

MJM: そうすると、展示エリアの構成はどのような感じになるのでしょうか?

MEDTEC担当:今年は特に、医療用エレクトロニクス・ICT技術分野の出展社が増えたので、独立した専門展示会「ElectroMED」エリアを設置します。医療分野のICT化は政府の推進施策でもあり、在宅医療/遠隔医療、医療機関における電子カルテ情報の共有など、既にさまざまな取り組みが行われています。こうした動きを受けて、エレクトロニクス・医療ICT・電子機器分野の企業が多数出展されるので、MEDTEC Japan会場の中に専門展示会として独立させます。その中でも、①医療用エレクトロニクス、②医療ICT、③測定・検査、④画像処理・技術分野の4つのエリアに分けて展示します。

もちろん、MEDTEC Japanのほうも、専門エリアを7つに分けてさらに充実させます。従来の医療向け①工作機・金属②プラスチック③RP/CAD/CA、④ロボット・オートメーション、⑤パッケージング⑥BIOMEDeviceに加え、⑦「自治体」エリアを新設いたします。

ここ数年、MEDTEC Japanでは中小企業の医療機器業界参入とビジネス拡大の後押しをできるようにと、地方自治体単位での地元中小企業の合同出展を積極的に受け入れています。経済産業省をはじめとして、県や市が地元中小企業と合同出展されるところも多いため、今回「自治体」エリアとして新しく誕生させました。

MJM:異業種からの医療機器業界参入の支援をされているとのことですが、やはり今まではあまり医療と縁がなかった業種からの参入が増えてきているのですか?

MEDTEC担当:はい。ここ数年は、自動車や電機業界など、医療機器以外の業種で培った高い技術力を生かして、意欲的に業界参入を図る企業の出展がとても増えています。

医療機器の完成品に至る設計・製造分野はとても幅広く、先ほどもお話した各エリアのように、工作機・加工機・成型機、工具・部品、特殊素材・材料、測定・検査機器、包装・印刷技術、電子機器・部品、通信機器/クラウドサービスなど、本当にさまざまな事業・業種が出展されています。

そのため、新たな事業展開を図る大手企業から、個性的な独自技術を活用して業界参入をめざす中小企業、また医工連携の推進等により地域産業として医療機器分野に注力する地方自治体(地元企業の共同出展)など、幅広い事業体が出展されます。

われわれの展示会は、来場される医療機器メーカーのみなささまにとっても、新なビジネスパートナーやサプライヤーを発見する大きなチャンスとなっています。

MJM:昨年に続いて経産省も出展されるようです

MEDTEC担当:前回と同様、同省が平成22年から実施されている「課題解決型医療機器等開発事業」の成果について、同事業を通して事業化された製品などを含めて展示されます。

経産省の方には展示だけでなく、ヘルスケア産業課医療・福祉機器産業室の取り組みなどについてもご講演頂く予定になっています。この件についは、セミナー担当者から後ほど説明があると思います。

MJM:ありがとうございました。それでは、セミナーご担当の方から今年のセミナーの主な内容についてお聞かせ頂きたいと思います。

セミナー担当者:MEDTEC Japanのセミナーは、医療機器産業の最新業界情報や市場動向などを中心に開催していますが、今年のテーマは、①医療機器業界への参入に成功した企業が、これから新規参入を目指す企業向けに、参入にあたっての要点や手法などを具体的に紹介する「入門編」セミナー、②医療機器メーカーが、サプライヤーへ求める製品/技術や、買い手側の立場から購買方針などを解説するセミナー、③医療機器以外の業種(異業種)から業界参入を果たした企業(サプライヤー)が、その成功要因や障壁の具体的な克服経緯を解説するセミナー、④コンビネーション製品と医療用バイオマテリアルについて、最新動向や新素材・製品の開発・設計に有効な技術などを紹介するセミナー、⑤医療・ヘルスケア分野における次世代スマートヘルスについての紹介セミナー、⑥国内外の医療機器業界に関する最新市場動向、および海外進出の実例を紹介するセミナーなどを企画しています。

MJM:基礎から応用編まで色々あるようですが、誰でも聴講できるのでしょうか?

セミナー担当者:今ご紹介したセミナーは全て事前登録制になっており、有料となっています。昨年は約540名にご参加頂き、満席となる大盛況でした。講演内容はクローズドな内容が含まれる可能性があるので、マスコミ関連の方の取材はご遠慮いただいています。

MJM:先ほど経産省の方による講演のお話を石原さんがされていましたが、その講演も有料セミナーの1つに入っているのでしょうか?

セミナー担当者:経産省の方によるヘルスケア産業課医療・福祉機器産業室の取り組みなどについての講演は、オープンフォーラム「最新技術フォーラム」会場で予定しており、こちらは参加無料で自由に聴講いただけます。昨年も立ち見が出るほどの大盛況でした。

MJM:今お話のあった「最新技術フォーラム」では他にどのような講演が聴けるのでしょうか?

セミナー担当者:こちらは第3回MEDTEC Japanの時から継続して開催しているのですが、出展社の方々が自社の最新技術や研究開発、市場戦略やビジネスモデル、サービスなどについて、来場者を前に30分間プレゼンテーションをおこなうというものです。

MEDTECの会場内に「最新技術フォーラム」専用ブースを設けて実施して、来場者の方であれば、どなたでも自由に出入りできます。今回ははじめて医療用バイオマテリアル分野の企業も参加されますので、従来の医療機器分野、医療用エレクトロニクス分野と合わせて、さまざまなプレゼンテーションを聴講していただけます。

MJM:MEDTEC Japanではセミナーやフォーラムだけでなく、注目を集めているのが「MEDTECイノベーション大賞」です。

セミナー担当者:この賞は医療機器の設計・製造において、国内企業による革新的な製品を表彰する趣旨で2012年に創設しました。今回で3回目となります。毎年、大賞1社と各部門賞を選出しており、これまでに18社を選出、表彰しています。

受賞製品は世界に誇れる、日本発の革新的な医療機器や部材・部品、加工技術・製造装置などで、「MEDTEC医療機器」誌をはじめておして、国内外に広く結果を伝えていきます。

MJM:大賞発表までのプロセスを簡単に説明していただけますか?

セミナー担当者:MEDTECイノベーション大賞への応募は現在、受付け中です。募集締切は3月3日(月)です。その後、3月中旬に書類選考による第一次審査を実施します。一次審査を通過されたノミネート企業には、MEDTEC Japan開催初日の4月9日(水)に会場内の「最新技術フォーラム」スペースにて、各社10分のプレゼンテーションを行っていただき、有識者で構成する審査委員会が会場内(別室)で最終審査を行い、結果発表・表彰式となります。

MJM:ところで、MEDTEC Japanは米国・欧州・アジア各地で開催されているMD&M・ MEDTECのシリーズ展ということですが、そういった国際展示会との連携はあるのでしょうか?

MEDTEC担当者:もともと弊社は医療機器や製薬分野を中心に技術開発、情報・コミュニケーション、流通などをサポートするB to B総合メディアプロバイダーで、弊社のロゴからもご覧いただけるように、MedTechWorldの冠のもとに、米国各地でMD&M、BIOMEDevice、OrthoTechなどの展示会を開催しており、MEDTECも英国、フランス、アイルランド、イタリア、中国、インドなど、世界各地で開催しています。

こうしたグローバルネットワークを活かすことで、各拠点とノウハウを共有しあえるのが、国内だけで開催されている他の展示会と大きな違いだと思います。

とはいうものの、我が国の医療機器産業においては、日本固有の厳しい法規制やビジネス文化・慣習が残っているので、日本の市場を熟知したわれわれ日本人が運営を担当することで、医療機器メーカーの方々とサプライヤーの方々と双方のニーズを伺い、より充実した展示会・セミナーの開催をめざしています。

また、同じUBMグループのUBMジャパンやUBM Liveが主催する医薬品材料・中間体の国際的な専門展示会「CPhI Japan 2014」も、今回MEDTEC Japan会場で同時期に開催するので、こちらもどうぞ覗いてみて下さい。

MJM: 最後に、今回のMEDTEC Japan 2014開催に向けて一言お願いします。

MEDTEC担当者:今回は、開催史上一番の追い風が吹いている展示会となると思っています。それというのも、昨年からのアベノミクスの経済効果だけでなく、薬事法も改正となり、国をあげての医療機器の迅速な実用化への期待が高まっているからです。

昨年11月に成立した薬事法改正案は、1年以内に施行される見通しとなっていて、長年業界が実現をめざしてきた「医療機器に関する条項」が「医薬品」と別章立てとなります。既にそれに合わせて医療機器の特性を踏まえた制度改正なども行われてきています。これを機会に、ますます異業種から医療機器業界に参入するチャンスも広がると考えられますので、是非、MEDTEC Japanを活発な情報収集や商談の場として、多いに活用していただきたいです。

 

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