山科精器の洗浄吸引カテーテル:イノベーション大賞候補

山科精器株式会社の「洗浄吸引カテーテル」が、第二回「MEDTECイノベーション大賞」の第一次審査を通過した。本製品は軟性内視鏡の鉗子口に通して使用する柔軟性を持つカテーテル。

同社は自動車産業向けの専用工作機械メーカーから医療機器分野へ参入しており、着実なビジネス展開をしている点が評価された。

医療機器の開発と並行し、2009年に医療機器製造業の許可、2010年に第二種医療機器製造販売業の許可、2012年にISO13485の認証を取得。2011年に「ヤセック 吸引嘴管」の製造販売認証を取得し、2012年末に「本製品(洗浄吸引カテーテル)」の製造販売届を完了した。2013年4月以降、これら2品目の販売を開始する予定だ。

1次審査を通過した「洗浄吸引カテーテル」は、外径2.6mm、全長2000mmのカテーテル形状の前端に設けたノズルの外周面に直径0.4mmの微細側孔が8方向に各3孔の合計24孔設けてある。従来の内視鏡に備わった機能であるウォタージェットや鉗子口吸引に比べ以下の利点がある。

① レンズ面から離れて使用するため、操作時に内視鏡視野が良好に維持され、診断・治療の質が大幅に向上。

② 液体を側方へ全周性に吐出するため、広範囲を効率良く洗浄でき、診断と治療の迅速化を実現。

③ 微細側孔を多数設けているため、生体組織を誤吸引する危険がなくなり、より安全かつ愛護的な吸引操作が可能。

④ 次世代治療に必要な無菌的洗浄にも完全対応する。

その結果、より質の高い内視鏡診断、より安全・迅速・低侵襲な内視鏡治療の実現に寄与する製品と期待されている。


MEDTECイノベーション大賞は、MEDTEC JAPAN 2013開催初日(4月24日水曜日)に、1次審査を通過した各企業が約10分間のプレゼンテーションをおこない、その場で審査員が審査し、結果発表・表彰式が行われる。開催会場は東京ビッグサイト西展示棟 西ホール1各社プレゼンテーションは午後1時10分から2時半、表彰式は3時20分から4時までを予定している。


山科精器株式会社

www.yasec.co.jp

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