小型で複雑な加工を実現する主軸台移動型CNC自動旋盤

Citizenシチズンマシナリー株式会社は、小型精密CNC自動旋盤シリーズの新製品シンコムイノベーションライン「M32 VII型」を2011年4月から販売する。最上位機種となる新モデルは、Mシリーズの特長である「くし刃+タレットの構成」を継承しながら、背面刃物台へのY軸及び、くし刃刃物台へのB軸の2軸を新たに追加した全10軸となっている。稼動軸の増加により、ツール取付本数が従来機比9本増の31本となり、ツーリングバリエーションも豊富になっている。

「軸が増え、斜め加工も出来るようになった。また、最新のNC搭載により、サイクルタイムも削減できる」(シチズンホールディングス株式会社広報課:柴田幸子氏)ため、医療機器部品の加工にも最適という。

新製品は、背面刃物台にY軸を搭載することにより、背面加工の幅が広がっている。B軸搭載はシンコム初となるが、くし刃刃物台にB軸を搭載することにより、複数角度の斜め穴加工やヘリカル補間加工 にも対応するだけでなく、コンタリング(輪郭)加工も可能となり、従来マシニングセンターなどでしか加工ができなかった複雑形状のワーク(部品)を加工することができる。また、最新のNC装置による高速演算処理や、シンコムコントロール(多軸多系統制御)などにより、非切削時間を約30%削減(同社従来機比)し、サイクルタイムの大幅短縮を実現している。 【主な特長】

1.稼動軸増による機能の向上

くし刃刃物台と正面主軸が4軸(B軸が追加)、タレット刃物台が3軸、背面刃物台が1軸(背面刃物台の稼動軸が追加)、背面主軸が2軸の構成で、ツール取付本数が従来機比9 本増の31 本+αとなり、B軸搭載の工具と合わせて、複合・複雑加工性能を大幅に向上。B軸、背面刃物台の稼動軸追加により、従来マシニングセンターなどでしか加工ができなかった小径複雑形状の部品加工にも自動旋盤での対応が可能。

2.B軸搭載により広がる加工バリエーション

B軸とはY軸に対する傾斜軸で、複数の角度を持つ斜め穴加工や、ヘリカル補間加工など、様々な斜め穴あけ加工に対応できる。また、難しくなりがちな斜め穴加工のNCプログラムに関しても、簡単に設定できる仕様。同時4軸制御により、最適な加工条件で加工できるので、コンタリング(輪郭)加工機能では、球状の面においても連続して直角にドリルを加工ポイントに当てることができる。

3.作業者に優しい操作性

自動旋盤の複雑な操作を支援軽減するヒューマンインターフェイスを搭載。好評を得ているツールセット時を始めとする運転準備機能や、安心してプログラム確認が行える実機チェック機能はもちろん、画面描画の高速化や加工プログラム作成時の文法チェック機能、プログラムエラー特定機能など操作性も充実。NCプログラム作成工程では、2主軸3刃物台という複雑な機械構成ながら、多軸多系統制御と加工パターンを用いて、作成しやすい仕様になっている。最新のNC装置による高速演算処理やシンコムコントロールなどにより非切削時間を30%削減(同社従来機比)し、サイクルタイムの大幅短縮を実現している。

4.シンコムでは第一弾となる環境配慮型製品

アイドリングストップなど消費電力を削減する制御方式を採用したほか、送り軸の高速化によるサイクルタイムの短縮を実現し、加工部品当りの消費電力量を低減。また、再資源化容易材料の使用やRoHS指令に基づく有害物質の排除なども行い環境に優しい製品となっている。

「M32 VII型」は、月産台数40台、内本体標準価格 2,341.5万円(税込)を予定している。 シチズンマシナリー株式会社 長野県北佐久郡 http://cmj.citizen.co.jp/

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